Valveは『Half-Life: Alyx』の発売日を3月23日(日本時間3月24日)に決定した。すでにSteamのストアページでは先日より予約販売も開始されている。
VR専用ゲームであり、Valve Index、Oculus Rift、HTC Vive、Windows Mixed Realityに対応している。価格は6290円だが、Valve Indexのヘッドセット、またはコントローラーを持っていると無料で提供される。日本語にも対応している。
Half-Life: Alyx, available March 23, 2020 https://t.co/NCOLWqSp3e pic.twitter.com/Q04EZwNfBt
— Valve (@valvesoftware) February 13, 2020
12年ぶりの最新作『Half-Life: Alyx』はVR専用タイトルであり、VR環境としては立ったままでも座ったままでもプレイが可能だという。ストーリーは『Half-Life』と『Half-Life 2』の間に起きたことを舞台にしている。
主人公は『Half-Life 2』に登場したアリックス・バンスを操作して、コンバインによる惑星支配に対して、発足して間のないレジスタンスとして立ち向かう。
『Half-Life』シリーズは、1998年に発売された第一作、2004年に発売された第二作とも、ゲーム業界にインパクトを与えたブレイクスルーな作品として高く評価されている。第一作はFPSと物語の関係性のアプローチやAI、第二作目は物理的な挙動をゲーム内で再現するSourceエンジンとキャラクターのアニメーションが革新的だった。
だが、『Half-Life』シリーズがもっとも重要な功績を残したのは、ユーザーがゲームを改造することに対しオープンな姿勢を示していることだ。こうして『Half-Life』シリーズのMOD、エンジンを元に『Counter-Strike』、『Stanley Parable』、『Team Fortress 2』、『Left 4 Dead』などの傑作が多く生み出された。
なお、『Half-Life: Alyx』のリリースと同時にSource 2エンジンの開発ツールもリリースされることが発表されており、ここからさらに新しいVRゲームが活況を帯びるのではないかと、VR業界は期待している。
いよいよ全貌が明らかになる『Half-Life: Alyx』。プレイするために用意すべき環境の敷居はまだまだ低くないが、このゲームのためにヘッドセットの購入を検討してもよい、VRのキラータイトルになり得る作品といえるだろう。VRやゲーム業界にどのようなインパクトを残すポテンシャルを持っているのか、その目で確かめてみてはいかがだろうか。
ライター/福山幸司