Xbox Game Studiosは、2Dアクションアドベンチャー『オリとくらやみの森』の続編『Ori and the Will of the Wisps』を3月11日(水)より発売した。プラットフォームはXbox One、Windows 10、Steam。価格はそれぞれ税込で、Xbox One版とWindows 10版は3150円、Steam版が3132円となる。
本作は数々のゲーム賞を受賞した『オリとくらやみの森』からおよそ5年ぶりの続編で、横スクロールの画面と探索要素を特徴とする、いわゆる“メトロイドヴァニア”のジャンルに属するアクションゲームだ。
プレイヤーは主人公は白い精霊「オリ」となって、敵を倒しつつパズルを解きながら、ステージを進んでいく。手書き風の美麗なグラフィックや、重厚なフルオーケストラサウンド、幻想的な世界観が魅力だ。
システム面では、敵を倒したときの経験値で、さまざまな能力を強化できるシステムが前作から引き継がれている。今作からの特徴として、3つのアクションボタン(Xbox OneのコントローラーではX、Y、B)に対応した装備スロットに、武器や回復能力などをそれぞれ割り当てる方式に変化した。また、メインクエストに加えてサブクエストが追加。さまざまなNPCとも出会うことができる。
本作はすでに、発売開始から700件以上のレビューがSteamに寄せられ、絶賛の声が集まっている。評価は「非常に好評」で、大手レビューサイトのmetacriticでは100点満点のスコアで「89」をマークした。
「キャラクター、ストーリー、グラフィック、戦闘ともに、前作よりもさらにスケールアップしている」との声が聞かれているほか、前作から高い評価を得ていたグラフィックが本作ではさらに拡充しており、「荘厳の領域に達している」とも評価されている。
とはいえ、Steamではまったく動作に問題がない人もいる一方、ゲーム開始直後から数秒ごとに騒がしい音が聞こえたり、UIやNPCが画面上から欠落していたりするバグを報告する人も見受けられ、「おそらくこれはPCスペック不足ではないか」と指摘する声がある。
本作はプラットフォーム・ゲームの形態であることから、比較的低スペックのPCで動くと誤解されそうだが、最低でもNvidia GTX 950、AMD R7 370以上の性能を持つグラフィックボードが必要で、快適に動かすには一定以上のPCスペックが要求される。また、対応OSがWindows10に限定されている点にも留意が必要だ。
この描きこまれたグラフィックで重厚な体験をするためには、それなりのPCを用意する必要がありそうだ。
ライター/福山幸司