Netflixが1983年に発売されたレーザーディスクゲーム『ドラゴンズレア』の権利を約1年の交渉の末に獲得し、実写映像化されることが発表された。主演は『名探偵ピカチュウ』や『デッドプール』で知られるライアン・レイノルズ氏。海外メディアHollywood Reporterが報じている。
『ドラゴンズレア』は1983年にリリースされたアーケード用レーザーディスクゲームだ。ディズニーアニメを製作していたスタッフによるレーザーディスク(LD)を使った豊かなアニメーションが特徴の作品で、優れたグラフィックは当時話題となり、北米を中心にいまなお根強いファンが存在している。
ゲーム自体は画面に表示されるボタンを押すいわゆる「QTE」(クイックタイムイベント)を繰り返す内容で、プレイヤーは主人公ダークを操作し、捕らわれたダフネ姫を救い出すことを目指す。同作は日本でもリリースされたほか、複数の続編やアクションゲーム版といったスピンオフも登場、さまざまなプラットフォームへと移植されている。アクションゲーム版の高い難易度は国内でも有名だろう。
今回発表された実写映像作品は、「Vertigo Entertainment」のロイ・リー氏がプロデュースし、原作であるゲーム版のアニメーション製作を担当したドン・ブルース氏や、ブルース氏とともに『アナスタシア』や『タイタンA.E.』を製作したゲイリー・ゴールドマン氏、アニメーターや監督業を行うジョン・ポメロイ氏らが制作に参加。脚本は『レゴ ムービー』の脚本を担当したダン・ヘイグマン氏とケヴィン・ヘイグマン氏が担当する。
ブルース氏とゴールドマン氏は2015年ごろから映画版の資金をクラウドファンディングで集めようと模索しており、「Kicksarter」では一度失敗したものの、2016年に「IndiGOGO」にて資金の獲得に成功した。IndiGOGOには「DIRK WILL NEVER GIVE UP!!」(ダークは決して諦めない!)と大書されており、失敗してなおこのプロジェクトを諦めなかった彼らの意気込みを表している。
4年かけてついに本格的に実写版製作が始まる『ドラゴンズレア』。ライアン・レイノルズ氏が演じるダークは実写でどのような活躍をするだろうか。
ライター/古嶋誉幸