みなさん、お金は好きですか?
ちなみに筆者は大好きです。それこそ、独占(モノポリー)したいほどに。
そんな“資本”に魅せられたゲーマーのためのゲームが、今回ご紹介する『モノポリーGO!』です。本作の目的はとってもシンプルで、とにかくお金を稼ぎまくること。では、どうやって稼ぐのか?
銀行強盗です。

これは、筆者が悪ノリして極悪人プレイを推奨しているのではありません。本当に、手っ取り早く稼ぐために最も有効な手段が「銀行強盗」なんです。ちなみに、その次に有効なのは他プレイヤーの建築物を破壊することです。キマってますね。
悪びれる顔など一切見せず、むしろノリノリで犯罪プレイを推奨してくる本作のスタイルに驚かれる方もいるでしょう。
ですが、原作となるボードゲーム版の『モノポリー』からして、高級ホテルを建て相手をレンタル料で破産させるのが勝ち筋だったり、終盤はスピード違反を繰り返して刑務所に逃げ込むのが有効だったり。わりとぶっとんだデザインをしているため、ある意味では忠実な原作再現とも言えます。
そんな治安が世紀末な『モノポリーGO!』は、プレイヤーに与えてくれる快感も実にストレート。平たく言えば、運ゲーです。
たとえば、「銀行強盗」では次から次へと金庫を開けていって、最初に3枚そろった図柄の種類に応じた金額が、強盗の報酬としてプレイヤーに与えられます。
最大報酬と最低報酬のあいだには報酬額に大きな開きがあるため、各図柄が2枚ずつそろい、あとひとつ何を引いてくるかで完全に明暗が分かれる状況になったときのスリルは格別です。
さらに、手持ちのサイコロを消費することによって、サイコロを振って盤上を進む権利が与えられる『モノポリーGO!』では、通常は1個ずつ消費していくサイコロを追加でベットすることで、マスから得られるお金が倍増します。
この倍率がまたイカれていて、10個のサイコロを追加ベットしてサイコロを振ったとすると、その時に止まったマスで得られるお金は、すべて10倍になります。100個なら当然、100倍です。
この「倍増」は、「銀行強盗」にも適用されるため、ただでさえ大金がかかってヒリつく「銀行強盗」の図柄合わせが、さらに刺激的な運ゲーになるのです。
1時間あたりで数個しか手に入らない貴重なサイコロを「200個」一撃でベットした時のスリルは格別で、「頼むから、強盗をさせてくれ……!!」という思いから、指は震え、サイコロを振る「GO」ボタンを押すたびに声が漏れ出てしまいました。人間性は終わっていますが、そんなもの一銭にもならないので今は横に置いておきましょう。
大量のサイコロと大量の脳汁を費やし、大量のお金をゲットできたときの半端じゃない気持ちよさ。そして、その快感が去った瞬間に全身を駆け巡る「まだ足りない」「もっと稼がなきゃ」というピュアな想い。
今回は、言い逃れ不能なほどに運ゲー全開のゲーム性で、脳を快楽漬けにしてくれる『モノポリーGO!』の魅力について紹介していきたいと思います。
※この記事はゲーム『モノポリーGO!』の魅力をもっと知ってもらいたいScopely, Inc.さんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
「手っ取り早く金が欲しい? よし、銀行強盗だ!」このゲーム、治安が終わりまくってる!
『モノポリーGO』のルールは、「GOボタン」を押してサイコロを振って双六の要領で盤上を進み、止まったマスの指示に従ってとにかくお金を稼ぐ。ただそれだけです。
ボード上を行脚して稼いだお金は、各ボード(ステージ)ごとに5つずつ用意されているランドマークの建設に注ぎ込み、全てのランドマークのレベルがマックスになったら、そのボードはクリア。
「お金を稼ぐ→ランドマークの建設→ボードクリア→お金を稼ぐ→ランドマークの建設→ボードクリア→……」の繰り返しでゲームが進んでいくため、とにかくお金を集めることがゲームの目的になります。
「難しいことは考えず、ひたすら金を稼ぎまくる!」という、誰にでも分かりやすいシンプルなデザインで、ゲームを複雑にするような雑味もなく、かなり洗練されたゲームという印象ですね。
実際にプレイヤーがどのくらいのお金を稼げるかどうかは、どのマスに止まったかどうかによって決まってくるため、すべてはサイコロの女神が微笑んでくれるか次第。『モノポリーGO!』は、プレイヤーの運が大きく関与するゲームとなっています。
そんなさまざまなマスのなかでもひと際テンションが上がるのは、「鉄道マス」に止まった瞬間です。
このマスの効果は、別のプレイヤーが頑張って建てたランドマークを破壊(解体)するか、頑張って貯めた資産を奪い取る(銀行強盗)かのどちらかがランダムで選ばれ、他プレイヤーへの攻撃を仕掛けることができるというもの。
見知らぬ誰かの邪魔をして私腹を肥やすというのは、少し気が引けてしまいますが、このゲームでもっとも大量かつ手軽にお金を稼ぐ方法こそが「銀行強盗」で、二番目に稼げる方法が「解体」なのですから、仕方がありません。
本作は、『モノポリー』の看板キャラクターである「Mr.モノポリー」が嬉々としてプレイヤーに犯罪行為を推奨してくる、治安が終わりに終わり切ったゲームなのです。
イベントの発生が決まった瞬間に大金が確約され、ただそれだけでもテンションが上がる「銀行強盗」ですが、そこに用意されている「図柄あわせ」のミニゲームが、さらにプレイヤーの気持ちを盛り上げます。
「図柄あわせ」の内容は、金庫をひとつずつ開けていき、最初にそろった3つの図柄に応じた金額が強盗の報酬としてプレイヤーに与えられるというもの。
そう、ここでも運がプレイヤーの運命を大きく左右し、もらえるお金に大きな影響を及ぼすのです。
仮に、揃った図柄が最低報酬であったとしても、もらえる金額自体は高額ではあるのですが、最大報酬との差は何倍にもなります。どの図柄がそろうかによってゲームの進み具合が大きく変わってくるので、自然と手にも汗が滲んできます。
特に、3種類の図柄が2つずつそろい、残りひとつをめくって何が出るか次第で、天国に行くか地獄に行くかが決まる場面でのヒリつきは、ここ最近にプレイしたゲームのなかでは一番でした。
自分自身の運の無さは自覚しているので、普段であれば「ま、どうせ当たらないでしょ」くらいの諦め混じりの温度感で低確率の運ゲーをこなしているのですが、『モノポリーGO!』における銀行強盗の最高報酬は、それなりによく当たるんですよ!
「普通に当たるっちゃ当たる」という絶妙なラインの運ゲーっぷりが、私のなかから「希望を捨てる」コマンドを排除させるため、胸の高鳴りは強まり、ミニゲームに対する期待感は高まり、最終的には「行けえええええ!!!」と叫んでいました。
ただでさえ高額な報酬で脳を揺さぶってくる銀行強盗ですが、確率で発生する「大強盗」が起きたときには、さらに報酬が上乗せされ、最高報酬が通常の5倍となります。
この状況で3種類の図柄が2枚ずつそろう……なんてことが起きた日には、脳内にあふれだす脳汁の量も別格になります。最大報酬をゲットできたときに感じる喜びはすさまじく、逆に最低報酬になってしまったときの盛り下がりっぷりは尋常ではありません。
「これだけお膳立てして盛り上げておいて、こんなしょぼい結果かよ!」
下がり切ったテンションはいつの間にか怒りとなり、声として私の口から飛び出していきました。
そして、強盗が成功して相手プレイヤーを「破産!」させることができたときの爽快感は、甘美で格別です。
簡単に大量のお金をゲットできる上に、相手を破産に追い込んだ爽快感も味わえる可能性がある、いいことばかりの「銀行強盗」。最初に犯罪に手を染めたときこそ、心のどこかに罪悪感がありましたが、気がつけば、
「頼む!!頼むから強盗をさせてくれ……!!!!」
とサイコロの女神に祈りを捧げる身体になっている自分に気付きました。倫理観は浜で死にました。
原作の『モノポリー』には、象徴的なシステムとして、プレイヤー間の「交渉」があるのですが、『モノポリーGO!』には、そんな高尚で紳士的な取り組みはありません。
この世界には、「解体」か「銀行強盗」という、「物理的な交渉」しか存在しておらず、きわめて原始的なコミュニケーションが採用されているのです。
顔も知らない誰かが頑張って建てた建築をぶっ壊して、大金を稼ぐ。
字面で見るとその鬼畜っぷりに戦慄するよりほかありませんが、悲しいことに、これが『モノポリーGO!』の日常です。
もちろん、自分が誰かを攻撃して大金を獲得できるということは、自分自身も誰かに攻撃されてしまうリスクに常にさらされているわけで、かわいらしくポップな見た目とは裏腹に、その中身はかなり殺伐としています。
ある意味では、高級ホテルを建てて他プレイヤーからレンタル料をせしめて、自分以外の全員を破産に追い込むまで終わらない『モノポリー』のギラギラした空気感が、『モノポリーGO!』でも上手く再現されていると言えます。
とはいえ、ほかプレイヤーからの交渉(物理)に対する防御策がまったく存在しないというわけでもありません。
本作には「シールド」と呼ばれるありがた~いアイテムが存在しており、自分のボード上にある大切なランドマークたちを他のプレイヤーの魔の手から守るためには、このシールドが必須です。このシールドは、盤上にあるシールドマスに止まりさえすれば、無料ですぐに入手できます。
逆に言えば、運が悪いといくらサイコロを振り続けたとしてもシールドを入手できません。シールドが一枚も無い状態で手持ちのサイコロが尽きそうになったときの焦燥感と絶望感は、かなりのものでした。
「頼む!!頼むからシールドを取らせてくれ……!!!!」
情けない声をあげながら、夜を更かしてサイコロを振り続けましたが、結局シールドを入手することはできず。その日は諦めて、自身のランドマークの無事を祈りつつ就寝することにしました。
そして翌朝、目が覚めてからすぐにゲームを起動してみたところ……、

そこには、すべてのランドマークがぶっ壊されているという、あまりにも凄惨な光景が広がっていました。
しかも、銀行強盗でお金も大量に強奪されているオマケつき。
私のボードを襲撃してきたメンバーのなかには、前日に私がランドマークを破壊して大金をせしめたばかりのプレイヤーが何人も混じっていて、身をもって『モノポリーGO!』の恐ろしさを感じました。誰か警察を呼んでくれ……。
この終わることなき闘争からランドマークを守りたければ、こまめにゲームを起動してサイコロを振ってシールドマスに止まるしかないし、他プレイヤーの銀行強盗で破産したくなければ、ゲームを起動してサイコロを振ってお金を稼ぐしかないのです。
この「お金を稼ぐことが正義」というシステムもまた、経済戦争ゲームの『モノポリー』を忠実に再現していると言えます。
戦争は金ばかりかかって、空しいものだなぁ。










