ユーザーのzoinknoise氏が『スーパーマリオ64』のコードを調べたところ、マリオに火が付いたときのエフェクトを表示する記述にバグが含まれていたのではないかと発見し、本来どういう見た目だったのかを再現した。Twitterユーザーのライアン・ブルーム氏がそのスクリーンショットを公開し、話題となっている。

(画像はライアン・ブルーム氏のTwitterアカウントより)
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(画像はライアン・ブルーム氏のTwitterアカウントより)
修正されたあとの煙のエフェクトは、修正前に比べてより立体的な表現となっている。zoinknoise氏はゲームに新しい煙のエフェクトを追加したわけではなく、もともとゲーム内に用意されているものを表示されるようにしただけだ。修正箇所はコードを1行追加するのみだったという。
zoinknoise氏は、「間違ったコードによって、もくもくとした煙のテクスチャが黒いゴミピクセルを発生する表示になっていた」と説明。ゲームの実際のエフェクトでも十二分に焦げたマリオの姿を再現しているため、20年以上誰も気がつかなかったのだろうと予想している。
Twitterではゲームを懐かしがる意見や、「これまで自分は間違ったものを見続けていたのか」という驚きの声や、マリオの目が×になってることを初めて知ったという別方向の発見などが寄せられている。
またエフェクト自体に関しても議論されており、修正前の方が見栄えが良いという意見も多い。その意見に同調し、これはバグではなく開発者の意図した通りのものだったのだろうと予想しているプレイヤーもいる。実際のところ、使われていないゲームデータの残骸が製品版に残っていることはよくあり、今回発見された煙のエフェクトも単なる未使用のテクスチャだった可能性は十分にあるだろう。
2020年は『スーパーマリオ』シリーズが35周年を迎えるが、まだまだゲームには知られざる秘密が隠されているのだろう。実際にふたつのスクリーンショットを見比べてみると、どちらがより本物の煙のように見えるだろうか。
ライター/古嶋誉幸