香川県が4月1日に施行した「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例」(以下、ゲーム規制条例)の成立時に反対や退席していた香川県議らが、同条例に対し検証委員会の設置を求める申し入れ書を県議会の大山一郎議長に提出したことを記者会見で明らかにした。共同通信などが報じている。
条例検討委員会で議事録が作成されず、会議が一般に公開されなかった点など、成立プロセスに疑念があり透明性と公平性に問題があったとしている。また、パブリックコメントも結果が採決直前に公開され、条例制定過程の議論に十分反映されなかったとしている。
パブリックコメントは条例制定の根拠のひとつとなっていたが、賛成意見には似通った文言や同じタイプミスなどが複数見つかっている(参考記事)。
パブリックコメントの原本の写しを手に入れたねとらぼは、賛成意見2300件のうちの約1600件が2月1日と2月3日の2日間で送信されていることや、これまでにも指摘されていた賛成意見の不審点を統合し、同一人物が複数の投稿パターンを用いて意見を送っている可能性を指摘している。
ライター/古嶋誉幸