ゲームデベロッパーの「Joy Way」は、VRパルクールゲーム『STRIDE』を発表した。対応VR機器はValve Index、HTC Vive、Oculus Rift。今夏発売予定で、価格は未発表となっている。
本作は一人称視点パルクールゲーム『Mirror’s Edge』のようなパルクールアクションゲームとなっている。屋根や壁を走り、段差を乗り越え、高所へとよじ登る。ケーブルをスライドしてジャンプでは飛び越えられないような距離を移動したり、パイプを伝ってジャンプでは届かないような場所へとよじ登ることもできるようだ。
道中には道を遮る敵も出現。パルクールを活かしつつも手にした銃で縦横無尽に敵を倒すことができ、逃げる悪人を追いかけるシーンも存在するようである。
彩度を押さえた白い町並みに、ビビッドカラーでパルクールに使えそうな場所をハイライトしているアートスタイルが目を引く。街の風景もかなり『Mirror’s Edge』に寄せている。一人称視点でパルクールを行うゲームの先達として、学ぶところはかなり大きかったことがわかる。なおVR酔いに関しては、アバターの動きがプレイヤーの手の動きに追従するようなシステムとなっているため、軽減されているとのこと。
ゲームの舞台は、15年前の災害により外界から隔離され、枯渇した資源を奪い合うギャングたちの抗争の場と成り果てたとある都市だ。プレイヤーはそんな弱肉強食の世界で弱者の味方として、困難な時代に立ち向かわなければならない。
Joy Wayは元々PlatformaVRという社名で、VR施設向けのアミューズメントゲームを製作していた。それまでの開発技術を生かし、家庭用VRゲーム製作会社へと転向。絶体絶命の状況の中で時間を停止させ、敵の体やオブジェクトの向きをうまく変え、時が動き出した途端全滅させることを狙うゲーム『Change Ranger VR』の開発元として知られている。
もしもパルクールに失敗して屋上から転げ落ちたら失神してしまいそうなゲームだが、『Mirror’s Edge』をVRでプレイしたいという願いを持つすべてのプレイヤーにおすすめの作品となるだろう。興味がある方はSteamのウィッシュリストに登録し、今夏の発売を待って欲しい。
ライター/古嶋誉幸