海外メディアPC Gamerが中心となって開催されたゲーム情報番組「PC Gaming Show 2020」にて、小規模ゲームスタジオであるThe Wandering Bandが開発する空中都市建設シミュレーションゲーム『Airborne Kingdom』の新たなトレイラーが公開された。リリース日は2020年中とだけ発表されている。
すでにEpic Games Storeにて予約購入受付もスタートしており、6月21日(日)までは通常価格から20%オフの2064円で購入できるセールも開催中だ。
『Airborne Kingdom』は、空飛ぶ都市を建設するシミュレーションゲームだ。舵、風車、帆、オールなど、空を飛ぶために必要なアイテムを組み合わせ、たくさんの人が住む空中都市を建設する。本作を先行してプレイしたPCGamerが、本作がどういった作品かを説明している。
本作での都市設計は市民たちの要望やインフラ整備、設備のアップグレードなど、一般的な都市設計ゲームと同様の作業が山積している。しかし、空中都市には地上の都市とは異なる苦労も多い。
まず、空を飛び続けるための燃料がつねに必要だ。燃料が切れれば、都市は荒れ果てた地上へと真っ逆さまとなる。また、あらゆる施設には重量が設定されており、その土地が浮き続けられる以上の重量が乗ってしまえば、やはり墜落は免れない。重量のバランスも重要だ。もし都市の片側にだけに施設を作ってしまえば、その都市はバランスを崩してしまう。
旅の途上では地上にあるほかの都市と交易をしたり、あるいは地上で資源を集めたりと、都市設計ゲームとリアルタイムストラテジージャンルにおける「内政」の中間をとったシステムが取り入れられている。住みやすい都市を作れば、地上からはより多くの移民が訪れる。多くの人々を空へと導き、幸せな空中都市を築くことが本作における目的のひとつだ。
空中都市がゆっくりと進んでいく姿はなんとものどかだが、その裏では絶え間ない努力が繰り返されている。空中都市を舞台にしたゲームといえば『Bioshock Infinite』を思い浮かべるが、同作で空中都市を運営する宿敵も空中都市の運営にこのような苦労をしていたのかもしれないと考えると、本作はまた違った面白さを持つかもしれない。
ライター/古嶋 誉幸