『ロード・オブ・ザ・リング』のオンラインゲームで、ビルボ・バギンズを演じた俳優イアン・ホルム氏の死を慎む集会が開催され、多くのプレイヤーが参加

 映画『エイリアン』『ロード・オブ・ザ・リング』に出演した俳優のイアン・ホルム氏が6月19日に逝去した。これに関連して、オンラインゲーム『ロード・オブ・ザ・リングス・オンライン』で、多くのプレイヤーがイアン・ホルム氏の死を慎む集会を開催したと、海外メディアEurogamerなどが報じている。

 イアン・ホルム氏は、映画『ロード・オブ・ザ・リング』で主人公の養父である「ビルボ・バギンズ」を演じたことで知られている。

(画像はYouTube「Lord of the Rings Online Ian Holm/Bilbo tribute. Laurelin」より)

 『ロード・オブ・ザ・リング・オンライン』は、小説『指輪物語』を原作としたオンラインゲームで、いわゆる大多数同時接続で遊べるMMORPGだ。2007年よりサービスが開始し、日本版は2009年にサービスが終了しているが、北米版は現在もサービスが継続している。

 このゲームのさまざまなサーバーで、300人ものプレイヤーが音楽を奏でたり、花火を打ち上げてイアン・ホルム氏を湛える集会が催されたという。ユーザーであるMateusz Maciukiewiczさんは、この集会の様子をYouTube上にアップロードしており、どのような雰囲気で開催されていたのか垣間見ることができる。

 イアン・ホルム氏は、1931年生まれ。『エイリアン』の科学主任のアッシュ役で頭角を現し、1981年の『炎のランナー』でアカデミー助演男優賞にノミネートされるなど高く縁起が評価された。また映画だけではなく舞台でも多くの名演を残しており、『リチャード三世』の舞台は大きな成果を収めている。

 2001年には小説『指輪物語』を映画化した作品『ロード・オブ・ザ・リング』における重要なキャラクター「ビルボ・バギンズ」に抜擢された。ビルボ・バギンズは『指輪物語』の前日譚である『ホビット』の主人公でもある。『ホビット』も3部作として映画化されており、若きビルボ・バギンズはマーティン・フリーマン氏によって演じられた。イアン・ホルム氏も晩年のビルボ・バギンズとして特別出演しており、3作目である『ホビット 決戦のゆくえ』がイアン・ホルム氏の遺作となった。

 今回のプレイヤーたちの一連の動きは、『ロード・オブ・ザ・リング・オンライン』の開発元であるStanding Stone Gamesも反応を示し、ビルボ・バギンズの誕生日クエストを7月23日まで、春の祭典イベントを7月29日まで延長することを発表した。

 プレイヤーたちもこれに賛意を示し「イアン・ホルム氏の人生をもう一度お祝いしましょう」などのツイートを寄せている。

ライター/福山幸司

ライター
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman
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