ニューヨークに拠点を置くデベロッパーのEndlessfluff Gamesは、同社が開発するシミュレーションRPG『Fae Tactics』を7月31日(金)に発売すると発表した。プラットフォームはPC(Steam)。
正確な時間は未発表だが、日本時間では8月1日(土)ごろの発売になると予想される。記事執筆時点でSteamストアページは英語表記のみだが、ゲーム自体は日本語にも対応している。
『Fae Tactics』は『ファイナルファンタジータクティクス』と『カルドセプト サーガ』に強い影響を受けているシミュレーションRPGだ。
魔法世界と自然界のふたつの世界が衝突し、世界は荒廃。生き残った人々はがれきの中で暮らしているが、関わることがなかったはずのふたつの世界の住人が出会い、荒廃した世界であっても紛争が起きている世界が舞台だ。
ゲームの主人公は、そんな世界をふたりのお供と古ぼけたバイクで旅する少女「ピオニー」。緊張感の高まる世界でさまざまな人々に出会い、紛争に関わっていくことになる。
ゲームの戦闘は高低差や属性による有利不利など、多くの面で一般的なシミュレーションRPGの知識を活かせる。このジャンルのゲームを遊んでいれば、ゲームシステムで迷うことはあまり無いだろう。一方、本作ならではの大きな特徴とされているのが“メニューレス”な戦闘だ。
シミュレーションRPGといえばキャラクターはさまざまな能力を持ち、行動するたびにメニューを開いて「魔法」や「攻撃」を選ぶのが一般的だろう。
本作では、ほかの味方を選択すればキャラクターに設定された支援行動、敵を選べば攻撃、何もしなければ特殊な待機能力を使用する。移動を合わせても各キャラクターが取れる行動自体は多くないが、その分シンプルにまとめられている。
ユニットごとにコストが設定されており、上限に達さないようにパーティを組まなければならない。キャラクターが取れる行動を吟味しながら、最良のパーティで出撃することが求められるだろう。
2016年の発表から4年の開発期間を終え、ついに『Fae Tactics』がリリースされる。全く異なる世界の住人が出会うことで起きる紛争を軸にしたストーリー、キャラクターの違いをよく考えてパーティを考える戦闘など、シミュレーションRPGファンにはたまらないゲームになりそうだ。
ライター/古嶋誉幸