8月7日朝5時から行われたPlayStation向けゲーム発表ストリーミングイベント「State of Play」にて、AIの衛兵が巡回する場所でプレイヤーが所属するふたつの盗賊団がお宝を奪い合うマルチプレイ対戦ステルスゲーム『Hood: Outlaws and Legends』が発表された。現時点で判明している対応プラットフォームはPlayStation 4、PlayStation 5、Xbox One、Xbox Series X、PC(Steam)。
本作はAIが操作する敵キャラクターがいる場所でプレイヤー同士が対戦する、「PvPvE」と呼ばれるタイプのマルチプレイゲームだ。盗賊団は4人のプレイヤーが所属し、ふたつのチーム合計8人がお宝を奪い合う。ステルス、戦闘、戦略を組み合わせ、チームメイトと協力し、相手チームを妨害しながら戦うことになる。
『Hood: Outlaws and Legends』は、中世世界を舞台に盗賊団が圧制者から財宝を奪い取るマルチプレイゲームだ。ロビンフッドの伝説を元に、人気の高い民間伝承を引用したダークな物語が展開する。ロビンフッドの伝説をテーマにしているが、本作の盗賊団はあくまで無法者。彼らは自身の富のため、あるいは英雄となるため、さまざまな理由でこの戦いに身を投じる。
ゲームプレイの詳細はまだ明かされていないが、今回公開されたトレイラーでは弓が得意なもの、ハンマーで敵を豪快に殴り倒すもの、かぎ爪でこっそりと暗殺するものなど、複数のキャラクターが見られる。公式のPlayStation.Blogによれば、ロビンフッドは伝説通りロングボウの取り扱いに長けているが、彼の仲間の盗賊団は原作には出てこないユニークなスキルを持っているという。異なる能力を持つキャラクターからひとりを選び、協力して敵と戦い財宝を奪うと予想できる。また、盗み出した戦利品はキャラクターのアップグレードや新しい衣装に使えるという。
本作はSumo Newcastleと呼ばれるデベロッパーが現在18ヶ月ほど開発している。Sumo NewcastleはSumo Digital傘下の開発会社。VR3Dシューティングゲーム『EVE: Valkyrie』の開発チーム CPP Newcastleがその前身だ。Sumo Digitalは2003年にイギリスで設立され、当初は15名だった従業員はいまや700人を超える大企業となっている。
ロビンフッドの伝説を元に、ダークな物語を描くという『Hood: Outlaws and Legends』。ステルスや協力を推奨し、衛兵や敵チームを出し抜いてお宝を奪い取るというのはなかなかおもしろそうだ。
2020年後半にさらなる詳細が語られるので、そちらを楽しみに待ちたい。
ライター/古嶋誉幸