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『スーパーマリオ64』の有名バグ「BLJ」を日本人が「ケツワープ」と呼んでいる──「実用的で直感的だ」と海外で注目集まる

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 先日9月5日、『スーパーマリオ 3Dコレクション』に収録されている『スーパーマリオ64』で、リアルタイムアタック(以下、RTA)におけるとあるテクニックが使えるかどうかを吟味するRTA界隈の動向が話題となったが、このニュースが海外で意外な拡散をみせた。『スーパーマリオ64』の「後方ロングジャンプ」(Backwards Long Jump、BLJ)のことを日本人が「ケツワープ」と呼んでいることが、海外で驚きをもって受け止められつつある。

 きっかけとなったのは、『モンスターハンタークロス』、『テイルズ オブ ベルセリア』などを手掛けたことがあるという日英ゲーム翻訳者のTom Jamesさん。このTom Jamesさんが、「『スーパーマリオ64』の後方ロングジャンプの技術は、日本語では「ass warp」と呼ばれているもので、正直に言って、はるかに実用的で直感的なものだと今日知りました」とツイート。これが海外では拡散されており、記事執筆時点では5000リツイートを超えている。

 英語圏では、「ケツ」はスラングとしてしばしば使われている単語であり、侮辱表現だけでなく、逆に組み合わせてポジティブな意味でも用いられている。英語圏の人が「ケツワープ」と聞いたとき、少し面白いニュアンスが含まれている印象を受けるのかもしれない。

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(画像はTwitter@RTAlaboinfoより)

 今回のツイートに対して、海外の人からは「笑った」、「これからはケツワープと呼ぼう」、「任天堂がバグを修正した真の理由」などと反応が寄せられている。

 なお海外では「後方ロングジャンプ」(Backwards Long Jump)のことを「BLJ」と略している。一見して「BLJ」のほうが言いやすそうだが、「ケツワープ」のほうが「BLJ」を1音節だけ省略している指摘もでている。とはいえ、BLJも象徴的な言葉なので、この言葉がなくなることはなさそうだ。

ライター/福山幸司

ライター
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福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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