たびたび奇妙な設定が取り沙汰される『Fall Guys: Ultimate Knockout』(以下、Fall Guys)。新たにゲームを開発するMediatonic Gamesのシニアコンセプトアーティストが、ゲームに登場するキャラクターの骨格図を公開した。
「ウチのアーティストがフォールガイの中身を見せてくれたんだけど、みんなはこの化け物を見たい?」とTwitterで多数決をとり、80%以上が「見たい」を選択した結果、披露されたイメージだ。
フォールガイの伸長が183cmであることは公式Twitterアカウントがすでに報告していたが、今回公開された異形の骨格についてはどこから語るべきだろうか。鳥類や四足歩行の動物を彷彿とさせる力強い脚の骨格は、たしかにアスリートを生業とする彼らにはぴったりの骨格だろう。一度つかんだら離さない力強い腕も競技には必要だと感じられる。
問題は首から上だ。化け物じみた首と目の骨格は、いったいなんと表現したら良いのか分からない。「このフォールガイは幸せです。彼の目を見てください。」と説明書きがつけられているが、自身の幸福が必ずしも周りを幸せにするとは限らないことを教えてくれる。
Well, you asked for it…
— Fall Guys (@FallGuysGame) September 23, 2020
This is official lore now
Remember:
• Human shown for scale
• Fall Guys are 183cm (6ft)
• This Fall Guy is happy, look into his eyes
• We can't take it back
Official Fall Guys Artwork by Senior Concept Artist:https://t.co/OgiS6WXzno pic.twitter.com/eCLJu1DBpP
首には脊椎の関節は見当たらず、一本の太い骨のようだ。そして、首の骨格にくっついている頭部は意外にも我々人類とかなり近い。人類とフォールガイは思ったより近いのかもしれない。
この設定画が公開されたからにはこれが公式設定となり、何人たりともこの骨格から逃れることはできない。Twitterでは、「見たくない方に投票したのに!」、「これはいったいなんなんだ」など困惑のコメントが多数付いている。
また、なぜフォールガイには口がないのに頭部の骨格には顎があるのかという核心を突く質問も届いている。開発チームはこの質問には何も反応していない。
彼らの謎に満ちた生態系は、海外メディアTheGamerによる開発チームのリードゲームデザイナーへのインタビューでも一部が語られている。
回答を一部抜粋すると、彼らには赤ちゃんと呼べるような状態は存在しないという。この世に生を受けた瞬間から183cmで競争できる状態だ。ただし、この設定はあとから変更する権利を有するとはっきりと断られている。
口がないのになぜ「フォー」という声を出すかという質問については、今回の骨格図が答えになるだろう。彼らの少しくぐもった声は、まさに肉体の内部から響く音だったのかもしれない。
また、「古くからある質問」として、彼らは裸なのかどうかという疑問にも答えている。もし上下に何も着ていないプレーンな状態のときは、フォールガイは裸だ。寒さは感じないというが、もし何もスキンを持っていないというひとはすぐに手に入れて服を着せてあげよう。
なぜこうなってしまったかは分からないが、我々が考えている以上に『Fall Guys』の世界はきちんと設定されているのかもしれない。書き忘れていたが、フォールガイの内部図解は衝撃的な内容を含むので閲覧注意だ。
【更新 2020/9/24 17:00】 骨格図の公開を踏まえて『Fall Guys』の公式Twitterアカウントでは「この設定を今後どのように取り扱うか」を決めるアンケート調査を実施している。
選択肢は一番上からそれぞれ「冗談だったことにして二度と触れない」、「あるがままのものとして受け入れるが事実は“暗黙の了解”として話さない」、「受け入れたうえで彼らの“本当の姿”を祝う(ファンアートも歓迎する)」の3つだ。
You have 3 options:
— Fall Guys (@FallGuysGame) September 23, 2020
1) We pretend that the last tweet was a joke and we never talk about it again.
2) It's just the way it is, we accept it, but we don't talk about it.
3) We accept it and we celebrate their true form. Bring on the fan art!
どのような結果であったとしても知る前に戻ることはできないが、はたしてファンたちはどのような結論を導き出すのだろうか。
ライター/古嶋誉幸