10月3日に配信されたオンライン番組「【スマブラSP】スティーブ/アレックスのつかいかた」にて、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』への『マインクラフト』追加ファイター「スティーブ/アレックス」が10月14日に配信されることが発表された。
番組では『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』の生みの親である・桜井政博が出演。番組の映像は8月中旬に自宅でひとりで収録していることを明かし、スマブラチームもテレワークで開発継続だという。撮影スタッフもいなくて「寂しい」と桜井氏は感想をもらしつつも、新型コロナウイルスの感染拡大にしっかりと協力したいと述べた。
今回、番組で桜井氏が使い方を解説するのは『マインクラフト』の主人公スティーブ。スティックを上下に入力すると首を振ったり、横アピールではステーキ食べたりと、原作にある要素が盛り込まれている。スティーブ、アレックスともカラーバリエーションは他2種類用意されている。7Pカラーはゾンビ、8Pカラーはエンダーマンとなっている。
ジャンプ力が足場にとどがないほど低く、空中ジャンプでやっと届くようになっている。この低いジャンプ力はブロック生成に役に立つという。またエリトラも実装されており、何度でも使うことができる。ただし後ろには飛べないので注意が必要だ。
原作にあるような道具が攻撃として採用されており、弱攻撃では剣、上方向の攻撃は斧、ダッシュ攻撃や空中での前後攻撃ではツルハシとなっている。横スマッシュ攻撃には、『マインクラフト Java Edition』のなぎ払いが採用されている。
弱攻撃にはボタンの押し放しで連続攻撃となっており、桜井氏いわくロックマンに近いという。なお、なぎ払いはふっとばし力が高いので、ぜひ攻撃を決めたいところだ。
戦術がステージによって依存
『マインクラフト』といえば道具を作る「クラフト」だが、本作にも反映されている。
武器や道具には耐久度があり、その耐久度は武器の素材によって変わる。武器の素材は木材、石、鉄、金、ダイヤモンドの5種類となり、ダイヤモンドがもっとも強力な素材となる。なお、金の場合は耐久度は脆いが攻撃スピードが早い特徴を持つ。
こういった素材は、地面を掘ったり壁を採掘することによって手に入れることが可能だ。なお、このとき材質によって掘る速さや出やすい素材が変わっているので、相手の動きを見ながら素材のタイミングは慎重に見極めたい。たとえば鉄は重要な素材だが、掘る速度が他の素材と比べても遅い。
こうした素材は、ステージの地形によって変わってくる。ステージによって戦略が依存しているのがこのキャラクターの特徴のひとつだ。なお、地面から入手できる素材はその地形によって順番で決まっており、運ではない。掘り続けていけば、いつかダイヤを入手できるとのこと。
クラフトは作業台。武器が壊れると素手に
持っている素材でクラフトをするには、開始地点にある「作業台」を使う。なお武器を持っており、まだ壊れていない場合は手持ちの素材でもっと有効なものが作られる。この作業台は自分や相手の攻撃で壊すことはできるが、すぐに手元に呼ぶことができる。相手の作業台でもクラフトができるという。
クラフトをすると、すべての武器を同時に作られる。たとえばダイヤモンドでクラフトすると、ダイヤモンドの剣とツルハシを持つことになる。なお武器が壊れてしまうと素手の状態になってしまうので、しっかりと定期的にクラフトして隙を作らないようにしたいところだ。
なお武器以外の攻撃としては、上スマッシュ攻撃でマグマブロック、下スマッシュ攻撃の溶岩バケツ、前投げ上投げはピストンでふっとばすことができる。なお下投げの金床で鉄が消費されたり、トロッコの攻撃にはレッドストーンが必要だったりと、さまざまな攻撃にによって素材を用いるものがありそうだ。
ブロック生成には大いなる可能性
素材は武器を作るだけの用途に用いるのではなく、それを使ってブロックを生成することもできる。武器は持っている素材から、もっとも良い武器を自動的にクラフトするが、逆にブロックは簡単な素材から消費していく。
ブロックは空中でBボタンを押すと生成。さらにBボタンを押し続けると、移動しながら連続で生成することができる。なお画面外や上方向に生成には制限があり、ブロックがすぐ壊れてしまうので要注意だ。
ブロックは乗っていたり、攻撃ですぐ壊れる。耐久度は素材次第だという。使用用途としては、相手を吹っ飛ばしたときのフォローの進路を妨害したり、自身の着地のタイミングをズラしてフェイントをかけたり様々だ。他にも飛び道具を防いだり、復帰阻止の壁を作ったり、桜井氏いわく「大いなる可能性を秘めている」とのこと。
他にも桜井氏からは小ネタとして、眠らされると、キャラクターがベッドで寝たり、カービィが吸うと、カービィがブロック姿になることが紹介された。
新ステージ「マインクラフトワールド」
今回、追加されたステージ「マインクラフトワールド」では、6つのバイオームが試合のたびにランダム切り替わるというもの。時間も表現されており、日が暮れると村人は寝静まり、モンスターが会われれるなどの演出が施されている。
草原、シラカバの森、サバンナ、タイガ、石の海岸、雪のツンドラの6種類となっており、それぞれブロックの配置が違うので戦術を変えていく。ただし地面から素材が取れる位置は固定されているので覚えておいて損はないだろう。
なお楽曲については、原作からは諸事情で使わないとのこと。『Minecraft Earth』や『Minecraft Dungeons』といったスピンオフを含むシリーズから全7楽曲を収録している。今回のための新アレンジも含まれているとのこと。
追加Miiファイターに「ボンバーマン」、「トラヴィス」
番組の終盤では桜井氏から追加Miiファイターコスチュームも発表され、『マインクラフト』にちなんだものや、『ボンバーマン』からの「ボンバーマン」や、『NO MORE HEROS』からの「トラヴィス」が追加の発表があった。
また新しいamiiboには、「バンジョー&カズーイ」、「ベレト」、「テリー」の発表があった。これらはそれぞれ2021年発売だという。
最後に桜井氏は、税込3300円の「ファイターパスvo.2」を購入すると、今回のスティーブ/アレックス以後の、4体の追加ファイターの発表が待っているので、楽しみにして欲しいと告知した。また今回発表したことは、開発中のことなので、製品版では異なっている場合があるので、注意して欲しいとのこと。他にも番組では桜井氏らしい味わい深い語り口で『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』を紹介しているので、詳しくは番組を確認して欲しい。
ライター/福山幸司