とくに中国・アジア圏でのゲーム業界事情に精通するNiko Partners社アナリストのダニエル・アフマド氏は、9月28日(月)にサービスインしたオープンワールドRPG『原神』が、発売2週間足らずで世界で1億ドル(約100億円)以上の収益を得ているとの見方を自身のTwitter上で報告した。
基本無料のFree-to-Play(F2P)ゲームとしては中国、日本、韓国、そして米国の市場でトップを記録。中国の開発スタジオによるオリジナルIPの作品としては最大のローンチを収めたことに疑いはないとコメントしている。
Genshin Impact has now grossed over $100m in less than two weeks.
— Daniel Ahmad (@ZhugeEX) October 10, 2020
China, Japan, Korea and the US are top markets for the F2P game.
Without a doubt the most successful launch for an original IP from a Chinese dev. https://t.co/WjOOpLa66V
またアフマド氏はモバイルアプリの市場調査会社Sensor Towerを引用。10月6日(火)付けのブログにて、『原神』の初週売り上げが6000万ドル、モバイルゲームジャンルで『王者栄耀』(Honor of KIngs)に次ぐ世界第2位の売り上げを達成したと伝えている。
モバイルRPGジャンルでは1位で、その後ろには『モンスターストライク』と『Fate/Grand Order』が続いている。
また、本作は発売初週に中国App Storeで2500万ドル近くの売り上げを記録しているという。Androidのサードパーティストアを含めない数字だが、これは全体の売り上げの42%となる。それに続いて日本では1700万ドルの売り上げで全体の29%ほど。3位はアメリカの800万ドルで約13%。中日米で売り上げ全体の約84%をしめる結果となった。
リリース時に中国App Storeで184万ドル(約2億円)の売り上げを記録したことも含め、ほかに類を見ないローンチであったことは間違いない(参考記事)。アフマド氏など複数の業界アナリストが、本作は中国産オリジナルIPでもっとも大きなローンチであったことを示唆している。
現在『原神』では、マルチプレイチャレンジイベント「元素クルーシブル」が開催中。「錬金」を完成させ、毎日補充されるリソース「天然樹脂」を消費することで大量のキャラクター経験値素材、冒険経験などの秘宝を手に入れられる。
ライター/古嶋誉幸