「そんな装備で大丈夫か?」「大丈夫だ、問題ない」のトレイラーで大きな話題となり、2011年に発売された『エルシャダイ』は、現在Steamでの発売に向けてPC版が開発中だ。そんなPC版『エルシャダイ』の開発状況と発売時期について、ディレクター兼キャラクターデザイナーを務めた竹安佐和記氏がツイートしている。
それによると、コンソールからPCへの移植に向けて英語・日本語の音声と字幕切替えのためのオプション、そして新しいランチャーを開発中なのだという。また、詳しい発売日は未定ながら、『エルシャダイ』の10周年を迎える2021年内にはPCでもリリースしたいと展望を伝えている。
【エルシャダイ Steam版経過報告 】
— 竹安佐和記(Elshaddaiの人) (@Sawaki_Takeyasu) December 7, 2020
現在制作中ですが、進捗も知りたいと思うのでチョクチョクと現状を書いていきたいと思います。
ちなみに今は、Xbox、PS3からPCへとハードが変わるので
英語・日本語の音声と字幕切替えのためのオプション
オプション代替を兼ねたランチャなどを制作しています。 pic.twitter.com/dCHt7gzBm2
『エルシャダイ』は、2011年にXbox 360とPlayStation 3で発売された3Dアクションゲーム。ゲームを開発したイグニッション・エンターテイメントから、竹安氏の立ち上げたcrimが作品の全版権を取得した。ゲーム世界を構成する「神話構想」を受け継ぐ続編として2017年に『ザ・ロストチャイルド』が発売されている。
しかしながら、リーマンショックでスタジオが閉鎖となったたまに『エルシャダイ』の物語の一部は描かれないまま終わってしまったのだという。ゲームに収録されなかったエピソードなども補完した、ストーリーの完全版ともいえる『エルシャダイ原作小説』もリリースされた。
とくに上記のトレイラーが爆発的な人気を呼び、「そんな装備で大丈夫か?」はネット流行語大賞2010年間大賞金賞を受賞した。また、ゲームの素材の一部は商用利用も可能なフリー素材として公式サイトにて配布されている。
「そんな装備で大丈夫か?」「大丈夫だ、問題ない」は知っていてもゲームの内容までは知らないという方も多いのではないだろうか。PC版が発売されたら、さらに多くの人が『エルシャダイ』、ひいては「神話構想」の世界へと入り込めるだろう。
ライター/古嶋誉幸