ポーランドのゲームデベロッパーBloober Teamは、現在開発中の新作ホラーゲーム『The Medium』の約14分に及ぶゲームプレイ映像を公開した。
『The Medium』は、『Layers of Fear』や『Blair Witch』などホラーゲーム開発で高い評価を受けてきたBloober Teamの新作三人称視点アドベンチャーだ。本作最大の特徴は特許取得済みの「二重現実」方式で、映像ではどのように機能しているかを確認できる。
『The Medium』の主人公は霊能力者のマリアンヌで、通常の人間では知覚できない世界「霊界」と現実世界を行き来したり、同時に探索したりする能力を持つ。ゲーム本編では、とある悲劇によって生み出された「ザ・モー」と呼ばれるモンスターの追跡をかいくぐり、「ニワ」ホテルで起こった出来事を探っていくことになる。
最大の特徴である「二重現実」では、次世代機のパワーを使ってふたつの異なる世界を同時に描写している。ゲームプレイ映像でも画面が上下に分割され、ふたつの世界を同時に探索するシーンが確認できる。ゲームは風景の異なるふたつの世界を「二重現実」として同時に探索したり、鏡を使ってふたつの世界を切り替えながら進むことになる。
本作の世界設定は、2005年に殺害されたポーランドの画家ズジスワフ・ベクシンスキーの絵画に着想を得ている。終末をテーマに退廃的で死をイメージさせる絵を多く手がけ、「3回見たら死ぬ」という噂で有名な生首が椅子に乗った絵を描いた画家と紹介すればピンとくる方もいるかもしれない。
音楽は山岡晃氏とアルカディウス・レイコウスキー氏が担当。山岡氏は『サイレントヒル』シリーズで有名、レイコウスキー氏はBloober Teamの過去作で作曲を担当した実績を持つ。ふたつの世界が重要な鍵を握るため、サウンドトラックもふたりの作曲家が手がける。
ふたつの世界を描くBloober Teamの『The Medium』は、Xbox Series X/SとPCで1月28日に発売予定。XboxとPCのXbox Game Passにも収録予定なので、興味がある方はそちらに加入するのも手だ。
ライター/古嶋 誉幸