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イマジニアが『メダロット』の海外名である「MEDABOTS」について、2020年7月から発生している商標関連の係争の内容を公表

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 イマジニアは1月13日(水)、同社が展開する『MEDABOTS(メダロット)』の商標に関して、2020年7月から発生している係争の内容を公表した。

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(画像はGoogle Play『メダロットS ~ロボットバトルRPG~』より)

 係争の発端は、EU(欧州連合)向けのGoogle PlayやApp Storeなどのストアプラットフォームで「MEDABOTS」の商標を使ったビデオゲームの販売を控える暫定的措置を採るように、スペインのアリカンテ商事裁判所から命令が下されたことであった。命令自体は同裁判所の確定的な判断ではなかったことから、イマジニアは同裁判所へ対し、当該命令の取消しを求めるよう2020年11月に異議を申立てている。

 一方、1月7日にプレスリリース配信サービスのPRNewswireで配信されたリリースによると、EUにおける「MEDABOTS」の商標はスペインの個人ゲーム開発者であるKevin Comadrán de Frutos氏が2018年に取得しており、氏は「MEDABOTS」の商標が付けられたゲームの販売中止などを求める訴訟を提起している。当該の訴訟は、執筆時点でアリカンテ商事裁判所にて係争中の状態にある。

 イマジニアはComadrán氏が主張する「商標権侵害の事実は一切ない」と判断しており、当該の訴訟において判断の正当性を主張していく予定としている。また、同社は2002年以来『MEDABOTS』を名称に含むゲームを海外向けにもリリースしてきた事実を考慮のうえ、Comadrán氏が持つ商標の変更登録、あるいは取り消しを求める反訴を提起したという。

 多国間商標データベースのTMViewによると、EUにおける「MEDABOTS」の商標は元々講談社の所有であったが更新は長らく実施されておらず、2012年にライセンスが消滅している。なお、Comadrán氏は「90年代に人気だったロボットと人が対決するスポーツゲーム」の開発を商標登録の目的として説明しているが、作品の詳細は明らかにされていない。

ライター/ヨシムネ

ライター
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2019年11月加入。小学生の時に『ラグナロクオンライン』に出会ったことがきっかけでオンラインゲームにのめり込む。
コミュニケーション手段としてのゲームを追い続けている。好きなゲームは『アクトレイザー』『モンスターファームアドバンス2』『新・世界樹の迷宮2』など。

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