『クレヨンしんちゃん オラと博士の夏休み』多言語版の発売を海外の人たちが熱望。特にスペインでは『Shin Chan』として人気。『オトナ帝国の逆襲』も映画館で公開

 2月18日の「Nintendo Direct 2021.2.18」にて発表されたNintendo Switch向けソフト『クレヨンしんちゃん オラと博士の夏休み ~おわらない七日間の旅~』。夏休みを九州で過ごすことになったしんちゃんと野原一家の一週間を描く作品で、2021年夏発売予定だ。

 このゲームの発表にSNSで大きな反応を示したのが海外の人たちがいる。特にスペインの人たちからの人気が高く、海外版の発売が熱望されている。

 実はスペインでは『クレヨンしんちゃん』『Shin Chan』として人気だ。2000年にスペインのテレビ局「TV3」でアニメ版が放送されたのを皮切りに、人気が徐々に浸透。なおスペインは多言語の国で、TV3はバルセロナを中心とするカタルーニャ地域で話されているカタルーニャ語の放送局だ。スペインの『クレヨンしんちゃん』は、当初はカタルーニャ語放送されていた。(参考

 その後、スペインのTVチャンネル「カートゥーンネットワーク」や「Antena 3」によって、スペイン語(カステジャーノ語)、バスク語、ガリシア語などで放送されることによって、人気はスペイン全土に拡大。同時並行的に2003年に『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』が映画館で公開、2007年には名作『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』が公開された。なお原作コミックも翻訳されて出版されている。

(画像はShin Chan: Nuevas Aventuras: Amazon.es: Videojuegosより)

 

(画像はShin Chan contra los plastas: Amazon.es: Videojuegosより)

 なお他のヨーロッパ圏ではフランス、オランダ、ベルギー、ドイツ、イタリア、イギリスなどでも公開されているが、人気にはバラつきがあり、フランス、ドイツではある程度人気があるようだ。また他の地域に目を移すと、北米、ブラジルでもアニメが放映、原作コミックがすべてではないが、いくつかが翻訳されている。

 だがこれらと国々と比べてスペインが特殊なのは、『クレヨンしんちゃん』のゲームまでローカライズされて発売されていることだ。ニンテンドーDSの『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ ねんどろろ~ん大変身!』『クレヨンしんちゃんDS 嵐を呼ぶぬってクレヨ~ん大作戦!』や、wiiの『クレヨンしんちゃん 最強家族カスカベキング うぃ~』まで発売されており、スペインでの『クレヨンしんちゃん』人気が伺い知ることができる。

 またアジア圏だと、中国、台湾、韓国、タイなどでアニメ、原作コミックが展開。特に台湾と韓国では『クレヨンしんちゃん』は絶大な人気があり、広く認識されているようだ。

 こうしたSNSでの反響を受けて、本作『クレヨンしんちゃん オラと博士の夏休み ~おわらない七日間の旅~』での企画、脚本、レイアウトを担当しているミレニアムキッチンの綾部和氏はTwitterで、ファンの人に返信する形で「ヨーロッパ版を作るのにベストをつくします」と返答し、再び大きな反響をもたらしている。

 まだヨーロッパ版の発売は正式には決まっていないようだが、もし発売するならスペインの人たちにもしっかり届くようにローカライズする必要がありそうだ。

ライター/福山幸司

ライター
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman
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