スウェーデンのゲーム開発会社Iron Gateは、同社が開発するオープンワールドサバイバルゲーム『Valheim』の販売本数が400万本を超えたと発表した。2月2日に早期アクセスがスタートしてから人気が爆発、わずか3週間ほどでこの記録を達成している。
先週はSteamでの同時接続数が50万人に到達し、Steamの歴史の中でもっとも同時にプレイされたゲームのトップ5に入った。すべてのプレイヤーのプレイ時間を合算すると、すでに1万年を超えているという。レビュー数は記事執筆時点で9万件近い。わずか3週間でこの記録は、凄まじいとしか表現のしようがない。
『Valheim』は、バイキング文化と北欧神話をテーマにしたオープンワールドサバイバルゲームだ。プレイヤーはワルキューレにより10個目の北欧の世界「Valheim」へと運ばれ、そこでオーディンに徒なす敵と戦うためにサバイバル生活を送る。
マルチプレイにも対応しており、最大10人のバイキングたちと同一サーバーで戦ったり、あるいは協力して生活することもできる。
戦士の魂がワルキューレの手で運ばれる場所といえば戦士の館「ヴァルハラ」が有名だが、本作の舞台はもっと原始的な場所だ。ゲーム開始時に粗末な服が与えられる程度で、自らの手で森を拓き石を拾ってさまざまな道具を作り、少しずつ戦士としての成長を目指すことになる。多くの場面で、『マインクラフト』に代表されるクラフト重視のサバイバルゲームと共通するゲームプレイになっている。
一方、ゲームの目的はオーディンの敵と戦うこと。主人公は走ったりジャンプするだけでもスキルが成長していき、ゆくゆくは立派な肉体を手に入れられる。鍛えた体と武器で、さまざまなモンスターと対峙する。
マルチプレイとサバイバルゲームとくれば、プレイヤーの想像力を刺激するクラフト要素だ。海外掲示板Redditでは、クラフト要素を応用して『スター・ウォーズ』のミレニアムファルコンやサウロンの塔を作るプレイヤーが現れ、ハープーンを使ってバイキングを空に打ち上げるオーディンもびっくりな楽しみ方を編み出すプレイヤーも次々と登場。一人称視点MODもリリースされるなど、ゲームの内外でユーザーが楽しんでいる様子が伝わっている。
『Valheim』はSteamにて税込2050円で販売中。早期アクセスではあるが、すでに多くのバイキングに楽しまれている。
ライター/古嶋誉幸