MOD開発者チームProject Japanは、トラック運転シミュレーター『Euro Truck Simulator 2』に日本をイメージしたマップを追加するMOD「Project Japan」のバージョン1.0をリリースした。ShareMods.comからダウンロードが可能で、本体ゲームとDLCを持っていれば無料で利用できる。
お待たせいたしました。
— Project Japan JP (@ProjectJapan_JP) February 28, 2021
ProjectJapan v1.0 公開いたします。
やっとこの日が来ました。
長らく私たちも待っていた日です。
どうか、楽しんでプレイしてください。
小さなバグは残ってますが、今後のアプデで対応予定です。https://t.co/jzg82anTNz#ProjectJapan #ETSjp#ETS2 pic.twitter.com/TFBE8kCZI4
『Euro Truck Simulator 2』は、トラックの運転手としてヨーロッパの各都市で荷物を運ぶお仕事シミュレーションゲームだ。イギリス、ベルギー、ドイツ、イタリア、オランダ、ポーランドなどさまざまな都市に貨物を運送し、自分で運転するだけでなく社員を雇って会社を拡大していく。現実の都市をテーマにしているため、さまざまな現実のランドマークもゲーム内で楽しむことができる。
「Project Japan」は、そんな同作にヨーロッパの街並みではなく日本の地図を追加するMODとなっている。バージョン1.0では前バージョンである0.4からマップ縮尺1/19から1/10へ変更。距離は約2倍、広さは約4倍となった。
再現されている地域は、北陸、関西、四国。新たな都市も追加されている。北陸には上越や黒部、飛騨、白川など。四国は三好、関西では大阪や豊中、吹田周辺などが新規で加わった。このほかにも縮尺の変更によるマップの変更もあり、大きく様変わりしている。
開発陣によれば、出発地点である淡路から飛騨まで走るだけでおよそ1時間半掛かるのだという。以前のバージョン0.4では同じルートを走ると30分から40分ほどだと試算しているが、それだけでも大きく変わったことが分かるだろう。
このMODは道路すべてを完全再現というわけではなく、縮尺の関係もありデフォルメをしながらの再現となっているが、重要なランドマークや風景は多数再現されている。公式Twitterアカウントでは、明石海峡大橋の現実とゲームを同じように撮影した画像が共有されている。
この明石海峡大橋は、開発者としても「かなりリニューアルした」と、バージョン1.0の重要なランドマークに挙げている。描画距離に制限があるゲームの仕様上端から端まで一度に描写できず、モデルデータのファイルサイズ自体も26MBと巨大。これほどのものは『Euro Truck Simulator 2』にもないかもしれないという。
また、困難なルート「酷道」も用意されており、こちらは動画でも紹介されている。未舗装、切り立った崖の細い道など、運転技術を試されるルートだ。
モデルが大きすぎて向こうが映りません・・・でも素晴らしく綺麗です。#ProjectJapan #ETS2jp#ETS2 pic.twitter.com/gQkH1CDBLR
— Project Japan JP (@ProjectJapan_JP) February 25, 2021
なお「Project Japan」の導入には、本体のほか「Going East!」、「Scandinavia」、「Vive la France !」、「Italia」、「Beyond the Baltic Sea」、「Road to the Black Sea」の6種類のマップDLCが必要になる。一方で、「High Power Cargo Pack」、「Special Transport」、「Heavy Cargo Pack」に収録されているトレーラーはこのMODで利用することを推奨されていない。ETCのサイズなどが日本仕様のサイズになっているため、大型トレーラーは通れない可能性があるのだという。
大型アップデートとなった『Project Japan』バージョン1.0はただいま配信中。日本の風景を楽しみながら荷物を運びたいという方は、このMODを導入してみてほしい。
ライター/古嶋誉幸