マイクロソフトは、Bethesda Softwareなどを傘下とするZeniMax Mediaの買収が完了したことを公式ブログにて発表した。今後の取り組みについても明らかにされており、今週後半にも定額ゲーム遊び放題サービス「Xbox Game Pass」にBethesdaのゲームが追加されること、またBethesdaのXboxおよびPC独占ゲームが今後登場する予定であることを明らかにしている。
発表の中でマイクロソフトは、「ゲーマーの皆様には、Xboxコンソール、PC、Game Passが、XboxとPCプレイヤー限定の新作タイトルも含め、Bethesdaの新作ゲームを体験できる最高の場所になることを知っておいていただきたいと思います」と伝えている。
— Bethesda (@bethesda) March 9, 2021
※実績風にXboxファミリーへと入ったことを伝えるBethesdaの公式Twitterアカウント
この買収で新たにマイクロソフトファミリーに加わったのはBethesda Software下の8つのスタジオだ。大人気シリーズ『The Elder Scrolls』や『Fallout』のBethesda Game Studiosを筆頭に、『サイコブレイク』や『Ghostwire: Tokyo』で知られる三上真司氏が率いるTango Gameworks、さらにはアクション系FPSの最先端を行く『DOOM』の id Softwareと、そうそうたる面子が並んでいる。
ほかにも今回の買収でMMO『The Elder Scrolls Online』開発のZeniMax Online Studios、『Dishonored』や『DEATHLOOP』のArkane Studios、『Wolfenstein』のMachineGames、『MonstroCity: Rampage』のAlpha Dog、『RUNE』などを開発したHumanhead Studiosが前身のRoundhouse Studiosがマイクロソフトの傘下に加わった。
冒頭で伝えたように、PCとXboxの独占タイトルがこれらのスタジオから今後登場する予定となっている。なおマイクロソフトはこのほか、「これまで通りの方法でゲームを作り続けることは極めて重要です」ともしており、Bethesdaのこれまでのゲーム作りの手法を邪魔しないことを約束している。
※今回新たに公開された1986年から続くBethesda Softworksの歴史をたどる映像
昨年9月に突如として発表されたマイクロソフトによるZenimax Mediaの買収はおよそ75億ドルにもおよんだとされており、昨日には欧米の当局が買収を承認したことも話題となった(参考記事)。はたしてこの買収劇がどのような未来をもたらすのか、まずは今週後半にXbox Game Passへと追加されるというBethesda作品の情報を待ちたい。
ライター/古嶋誉幸