マイクロソフトによるBethesadの親会社買収を欧米の各当局が承認。『スカイリム』『Fallout』など多数の有力IPとスタジオの買収が完了へ向けてまた一歩

 2020年9月に発表された、マイクロソフトによるBethesda Software含むZenimax Mediaの買収計画参考記事)。買収が完了する時期については明らかにされていなかったが、米国証券取引委員会ならびに欧州委員会がこの買収を正式に認可したことが明らかとなった。両社はこれから正式な買収へ向けて本格的に動きだすと予想される。

 現地メディアThe Vergeは、この承認に関する欧州委員会のコメントを掲載。それによれば欧州委員会は、「合併される企業の上流における市場での地位が限られていることや、下流にはビデオゲームの配信において強力な競合他社が存在することを考慮すると、提案されている買収は競争上の懸念を生じさせないとの結論に達しました」としている。

※2018年6月に公開されたBethesda Softwareの人気シリーズ『The Elder Scrolls』最新作の予告映像

 Zenimaxの傘下であるBethesda Sfotwareには、『The Elder Scrolls』『Fallout』シリーズのBethesda Game Studios、『Dishonored』シリーズのArkane Studios、『DOOM』シリーズのid Software、『サイコブレイク』のTango Gameworksなどが実力派の開発スタジオが軒を連ねている。Zenimaxの買収が完全に完了すれば、これらの開発会社もマイクロソフトの傘下に入ることになる。

 なおマイクロソフトによるZenimax買収が発表された当時は、Bethesdaが開発中の『The Elder Scrolls VI』『Starfield』がXbox独占になるのではといった不安や、PS5で先行リリースが決まっていたArkaneの『DEATHLOOP』、Tango Gameworksの『Ghostwire: Tokyo』がどうなるかといった混乱が起きた。

 前者についてはBethesdaのトッド・ハワード氏がGamesindustryのインタビューにて「独占になるのは想像しにくい」と独占にはならない展望を語っている。一方、Xboxのフィル・スペンサー氏は海外メディアブルームバーグに対し「ケースバイケースで対応する」と語るにとどめている。後者について、スペンサー氏は同じブルームバーグの取材に対して時限独占の契約を尊重するとしている。

『DEATHLOOP』
(画像は『DEATHLOOP』公式サイトより)
『Ghostwire: Tokyo』
(画像は『Ghostwire: Tokyo』公式Twitterアカウントより)

 75億ドルに及ぶ大規模な買収は、欧米の当局から承認を受けた。近い将来Zenimaxとその傘下であるBethesda、id Software、Arkane Studiosなど多数のスタジオがマイクロソフトファミリーに加わる見通しだ。

ライター/古嶋誉幸

ライター
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros
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