『Apex Legends』のランクマッチでブロンズからマスターに昇格するまでぶっ通しで遊び続けたプレイヤーが現れた。Twitchでの配信時間は33時間以上で、ランダムでチームを組むソロで成し遂げている。成し遂げたのはストリーマーのiiTzTimmy氏だ。
『Apex Legends』は2019年にリリースされたバトルロイヤルゲーム。3人1チームで戦い、合計60人が参加する戦場で最後の1チームになるまで戦う。のちに2人で戦うデュオモードも実装された。現在はシーズン8が進行中だ。
個人だけでなくチームプレイも重要なゲームのため、気心の知れた仲間とチームを組んで参加してトップを目指すより、ひとりで参加してトップを目指す方が困難になる傾向になる。そのため「ソロでマスターランク達成」(ソロマスター)という実績は、そのプレイヤーの実力を示す看板にもなる。
ゲームのティア(ランク)はブロンズに始まり、シルバー、ゴールド、プラチナ、ダイアモンド、マスターに別れている。マスターの中の上位数百人は独自の「プレデター」というティアが与えられるが、一般に最上級ランクはマスターとなる。
ランクは戦闘や勝利することで得られるポイントで決定され、最下位のブロンズは1200ポイント(RP)未満、マスターは1万ポイントとなる。それぞれのティアに入るプレイヤーの割合はシーズンによって変わるが、毎シーズンの公式報告によれば、マスターはおおむね上位0.2%ほどという狭き門になっているようだ。
iiTzTimmy氏は33時間で1万ポイントを稼いだことになる。1位になって得られるポイントは100ポイント。非常に単純化すれば100回1位になれば達成できるが、そういうわけにはいかない。
ティアが上がるとゲームに参加するだけでマッチエントリー費用として一定のポイントが差し引かれる。ポイントは戦えば戦うほど上がるわけではなく、負けたり戦闘でパフォーマンスを発揮できなければマイナス点になり得るということだ。
常日頃から10時間以上のストリーミングを行う氏であっても、30時間以上ゲームを遊ぶのはかなり堪えたようだ。とくに後半は氏もかなり疲れた表情を見せていたが、マスター昇格はそのマッチを1位で突破し、有終の美を飾った。
マスターに昇格すること自体もそうだが、さらにぶっ通しで遊び続けてゼロから昇格するというのは想像を絶する挑戦だ。 健康を考えればあまり褒めるべきではない気がするが、その努力については称えたい。
ライター/古嶋誉幸