英国映画テレビ芸術アカデミー協会は、2021年度の英国アカデミー賞のゲーム部門「BAFTA Game Awards」の受賞作を発表した。『Hades』がベストゲーム賞を含め、5部門の最多受賞となり、『The Last of Us Part II』がファン投票を含む3部門の受賞となった。
受賞作品は以下のとおり。
・ベストゲーム賞:『Hades』
・EE GOTY:『The Last of Us Part II』
・ゲームデザイン賞:『Hades』
・アニメーション賞:『The Last of Us Part II』
・物語賞:『Hades』
・音楽賞:『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』
・最優秀主演賞:ローラ・ベイリー(『The Last of Us Part II』)
・最優秀助演賞:ローガン・カニングハム(『Hades』)
・技術的な達成:『DREAMS』
・美術的な達成:『Hades』
・音響的な達成:『Ghost of Tsushima』
・オリジナル・プロパティ賞:『Kentucky Route Zero: TV Edition』
・マルチプレイヤー賞:『あつまれ どうぶつの森』
・デビュー賞:『CARRION』
・ファミリー賞:『リビッツ!ビッグ・アドベンチャー』
・進化するゲーム賞:『Sea of Thieves』
・ゲームを超えたエンターテイメント賞:『あつまれ どうぶつの森』
・英国ゲーム賞:『リビッツ!ビッグ・アドベンチャー』
BAFTA Game Awardsは、2003年より行われており、昨年は『Outer Wilds』がベストゲーム賞を受賞している。今年は『Hades』が「ベストゲーム」、「ゲームデザイン」、「物語」、「最優秀助演賞」、「美術的な達成」という5冠を制する形となった。
ほかにベストゲームにノミネートされていたのは、『あつまれ どうぶつの森』、『Ghost of Tsushima』、『HALF-LIFE: ALYX』、『The Last of Us Part II』、『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales』となっており、それらを制した形だ。
また13部門という歴代もっともノミネート数を誇った『The Last of Us Part II』はファン投票の「EE GOTY」を含めて、「アニメーション」、「最優秀主演」の3部門を受賞した。最優秀主演賞に輝いたローラ・ベイリーさんは、本作でアビーを演じている。
続いて2部門の受賞となったのが、『リトルビッグプラネット』シリーズのスピンオフ最新作『リビッツ!ビッグ・アドベンチャー』と『あつまれ どうぶつの森』。『リビッツ!ビッグ・アドベンチャー』は、ファミリー賞に加えて、イギリスに拠点を置くゲームスタジオが開発したゲームに送られる英国ゲーム賞に輝いている。
『あつまれ どうぶつの森』はマルチプレイヤー賞とゲームを超えたエンターテイメント賞に輝き、まさに昨年を代表するゲームといっていいだろう。ほかのゲームアワードでも常連の『Ghost of Tsushima』は音響的な達成の1部門に輝いている。
なおベストゲームを受賞した『Hades』はギリシャ神話を題材にしたローグライク要素を持つアクションゲーム。数多くのゲームアワードにノミネートされ、さらに今回はベストゲーム賞を受賞するという快挙を成し遂げた本作。日本語版はNintendo Switch向けに2020年冬に配信されると発表されたが、その後、延期が発表され2021年内に変更されている。日本語版の続報に期待したい。
ライター/福山幸司