とある中学校向けの英語教科書に、『ストリートファイター』シリーズのキャラクターが登場していることがTwitterで話題となっている。
紹介したのはTwitterユーザーの𝙍𝙪𝙣𝙤氏。英語の教科書に載るという大変光栄なことと、“0フレ”でキャラクターの使用を許可したことを『ストリートファイター』公式Twitterアカウントも認めている。
英語の教科書に載るという大変光栄な事ですので、0フレで公式オッケー出させていただきました👏
— ストリートファイター / STREET FIGHTER (@StreetFighterJA) April 7, 2021
イラストは @mino_taro 先生🎨ありがとうございました🙏 https://t.co/uckBwt31gf
『ストリートファイター』からリュウ、チュンリー、さくらが登場している教科書は、三省堂の発行する中学校向けの英語教科書『NEW CROWN』令和3年度改訂版のようだ。キャラクターデザインは箕星太朗氏。氏はコナミで、ミノ☆タロー名義で『ラブプラス』シリーズのキャラクターデザインなどを手がけたことで有名。独立後は箕星太朗名義で活動し、『LoveR』のキャラクターデザインやイラストレーションなどを担当した。
このページでは、教科書に登場する「ジン」という中国出身のキャラクターが、フランスのジャパンエキスポに参加したという内容。日本のポップカルチャーのイベントで、ミュージシャンのライブイベントやアーティストらのディスカッション、そして多くの人々が大好きなキャラクターのコスチュームを着て楽しんでいることを紹介している。
令和3年度より使用される『NEW CROWN』に登場するキャラクターの紹介ムービーです。
— 三省堂英語教科書・教材 (@sanseido_eigo) April 3, 2020
キャラクターデザインは箕星太朗さんです。
来年から中学生の皆さんと一緒に英語を学んでいきますので,よろしくお願いいたします。
#三省堂 #教科書 #NEWCROWN #箕星太朗 pic.twitter.com/9vGpIMtWJR
箕星太朗氏はこのイラストについて、格闘キャラのコスプレというオーダーを受け、世界一有名なキャラクターを出したいとカプコンに協力を申し入れたという。結果は前述の通り0フレでOKをもらい、めでたく教科書に載ることとなった。氏は「学生の皆さんの英語の勉強が楽しくなれば嬉しいです!」とコメントしている。リュウの腕が細いというツッコミが入っているが、コスプレというオーダーを忠実に守った結果であることをTwitterで伝えている。
『ストリートファイター』シリーズのキャラクターデザインを務めたあきまん氏も「教科書のるの夢だった」と、氏のデザインしたキャラクターが教科書に載ることについて喜びのコメントを寄せている。
教科書のページは『ストリートファイター』のキャラクターが目立つが、左下の写真はジャパンエキスポの実際のライブでの写真のようだ。すぐ下にはQRコードが載っているなど、一昔前の教科書しか知らない筆者にはかなり驚かされる点が多い。音楽の教科書にビートルズの楽曲が掲載されることに驚いたこともあったが、時代はさらに進んでいるようだ。
ライター/古嶋誉幸