いま読まれている記事

Netflixが『ガンダム』を実写映画化すると発表。ハリウッド版『ゴジラ』のレジェンダリー・ピクチャーズと、『キングコング:髑髏島の巨神』のジョーダン・ヴォート=ロバーツ氏が制作に携わる

article-thumbnail-210413b

 Netflixは『機動戦士ガンダム』を実写映画化すると発表した。あわせて、アメリカの映画制作会社レジェンダリー・ピクチャーズと映画監督のジョーダン・ヴォート=ロバーツ氏が携わることも発表されている。

 『機動戦士ガンダム』は、1979年から1980年に放送された日本サンライズが制作し、富野由悠季氏(制作時は富野喜幸)が総監督を務めた日本を代表するロボットアニメ。劇中にモビルスーツと呼ばれる巨大なロボット兵器が登場し、この新型モビルスーツ・ガンダムに乗り込む少年アムロ・レイを主人公として、地球の連邦政府に反旗を翻したジオン公国との戦いに挑んでいく。
 以後、このモビルスーツ「ガンダム」を共通アイコンとして、さまざまな世界観、主人公を背景に『ガンダム』シリーズが展開されている。

Netflixが『ガンダム』を実写映画化すると発表。ハリウッド版『ゴジラ』のレジェンダリー・ピクチャーズと、『キングコング:髑髏島の巨神』のジョーダン・ヴォート=ロバーツ氏が制作に携わる_001
(画像はdアニメ『機動戦士ガンダム』より)

 Netflixはこの『機動戦士ガンダム』を長編実写映画化すると発表。ハリウッド版『ゴジラ』シリーズを手掛けているアメリカの映画制作会社レジェンダリー・ピクチャーズと、『キングコング:髑髏島の巨神』を監督したジョーダン・ヴォート=ロバーツ氏が監督と制作として携わる。

 本件のプレスリリースでは、アメコミの脚本家ブライアン・K・ヴォーン氏が脚本とエグゼクティブ・プロデューサーを担当。また映画『名探偵ピカチュウ』を制作したケイル・ボイター氏も本作に携わっているとのこと。

 初代『機動戦士ガンダム』のような「宇宙世紀」を背景としているのかは不明で、数ヶ月以内に続報が明かされる予定だという。

 なお海外での『ガンダム』シリーズでの展開は、初代『機動戦士ガンダム』こそ1980年にイタリアで放送しているが、英語圏には進出していなかった。1998年にアメリカで、映画『機動戦士ガンダム』『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』の英語字幕付きVHSが発売。その1年後には英語吹き替え版も登場した。ただしこの時点は人気があったわけではなかった。

Netflixが『ガンダム』を実写映画化すると発表。ハリウッド版『ゴジラ』のレジェンダリー・ピクチャーズと、『キングコング:髑髏島の巨神』のジョーダン・ヴォート=ロバーツ氏が制作に携わる_002
(画像はdアニメ『新機動戦記ガンダムW』より)

 転機が訪れたのは2000年にアメリカのカートゥーンネットワークで放送された『新機動戦記ガンダムW』。幅広い世代で大きな人気を獲得して、初めて『ガンダム』シリーズをアメリカで普及させることに成功した。さらに2004年から2005年にかけての『機動戦士ガンダムSEED』、2008年に『機動戦士ガンダム00』が放送され、こちらも成功を収めている。
  日本のポップカルチャーの関心の高まりと関連してスティーブン・スピルバーグ監督の『レディ・プレイヤー1』にガンダムが登場したことも記憶に新しいだろう。

 今回の実写映画版『ガンダム』は、Netflixが展開する世界中の国でも配信される予定だ。どのように日本のポップカルチャーの象徴のひとつであるガンダムが、どのように世界に羽ばたくのか要注目といえそうだ。

ライター
Netflixが『ガンダム』を実写映画化すると発表。ハリウッド版『ゴジラ』のレジェンダリー・ピクチャーズと、『キングコング:髑髏島の巨神』のジョーダン・ヴォート=ロバーツ氏が制作に携わる_003
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

Amazon売上ランキング

集計期間:2024年4月20日06時~2024年4月20日07時

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ