配給会社ツインは、ホラーゲーム『返校 Detention』を映画化した台湾映画『返校 言葉が消えた日』の公開日が7月30日(金)に決定したと発表した。あわせて予告編を公開している。TOHOシネマズ シャンテほか全国で公開となる。
映画『返校 言葉が消えた日』は、アドベンチャーゲーム『返校 Detention』を原作としたホラー映画。台湾の文化部(日本における文化庁)が全面的にバックアップしており、2019年度の台湾のナンバー1ヒットとなるほど社会現象となった。
中華圏の映画賞・金馬奨では主要12部門にノミネートされ、そのうち新人監督賞、脚色賞、視覚効果賞、美術デザイン賞、歌曲賞の5冠に輝いた。
舞台は、白色テロ時代の1962年の台湾。この時代は国民に相互監視と密告が強制され、多くの人々が投獄、処刑された暗黒の時代だ。
放課後の教室で、いつの間にか眠り込んでいた女子高生のファンが目を覚ますと、なぜか学校は別世界のような奇妙な空気に満ちていた。そこに彼女に想いを寄せる男子学生のウェイと出会い、力を合わせて学校から脱出しようとするが、どうしても外へ出ることができない。
消えた同級生と先生を探すふたりは、政府による暴力的な迫害事件と、その原因を作った密告者の哀しくも恐ろしい真相に近づいていく。
今回、解禁された予告編では、物悲しくも美しい映像で1962年の台湾の凄惨な粛清の時代を再現。本作の美術や照明などでの雰囲気の力の入れ具合がわかるものとなっている。
なお、Netflixで観ることができる『返校』は原作をベースにしつつ、30年後の後日談を交えて描いたドラマ。日本での公開が入れ替わってしまったが、制作順からいえば『返校 言葉が消えた日』のほうが先となる。
映画『返校 言葉が消えた日』はTOHOシネマズ シャンテほか全国で7月30日(金)に公開予定だ。
ライター/福山幸司