5月12日(水)、HTCは新型VRデバイスやソフトウェアなどを紹介するイベント「Vivecon 2021」をスタートした。初日はとくにビジネス用途として医療や警察のVR訓練について紹介されたが、一般のユーザーにとって気になるのは次世代の新型VRヘッドマウントディスプレイ(以下、HDM)だろう。
今回の基調講演では、ゲーム用途の使用も考慮された「HTC Vive Pro 2」と、ビジネス向けの「HTC Vive Focus 3」が発表された。どちらも10万円を超えるハイスペック型のVRHMDとなっている。
Introducing the VIVE Pro 2. Upgrade your headset setup with the highly anticipated sequel to the award-winning VR series.
— HTC VIVE (@htcvive) May 11, 2021
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ゲーム用途向けにも設計されている「HTC Vive Pro 2」の価格は10万3400円。ヘッドマウントディスプレイのみで、コントローラーなどは付属しない。VR系海外メディアRoad to VRは、7月にはコントローラーとベースステーションを含むフルセットが発売されると報じている。また、コントローラーやベースステーションなど、既存のアクセサリーにも対応しているという。
ディスプレイは5K解像度(片眼2448×2448ピクセル)に対応。視野角120°、リフレッシュレート90/120Hzなど、ゲーム向けに最適なスペックとなっている。 なお、Vive Proのディスプレイは片目あたり144 x1600ピクセル、リフレッシュレートは90Hzだった。デュアルマイクやHi-Rez対応ヘッドフォンなど、詳しいスペックは公式サイトを確認してほしい。
日本では6月中旬に発売予定となっており、公式サイトではすでに予約もスタートしている。
Meet the all-in-one VIVE Focus 3. Delivering best-in-class graphics, ergonomic comfort and advanced business applications that will transform the way you work.
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またビジネス向けの「HTC Vive Focus 3」はHMDに加えコントローラーも同梱。人の多いショールームやイベント向けに設計されており、ワイヤレス接続に最初から対応していることが大きな特徴だ。
価格は13万900円。基本的なスペックはほぼ「HTC Vive Pro 2」と同じだが、リフレッシュレートは90Hz固定となっている。個人使用の場合は基本的に「HTC Vive Pro 2」を選んだ方がよいだろう。
ついに発表となったHTC Viveの新型VRHMD。5月13日午前1時からは、「Vivecon 2021」の2日目が放送予定となっており、さらなる新情報を期待したい。
ライター/古嶋誉幸