いま読まれている記事

Steamにて椅子に座るゲーム『Chair Simulator』配信中。奇抜なアイデアを形にするアート集団が作った椅子に座るゲーム

article-thumbnail-210525i

 Steamにて奇妙な無料ゲーム『Chair Simulator』がリリースされた。イスシミュレーターだ。開発したのはニューヨークのブルックリンに拠点を置くアート集団、ファッションデザイナー集団、あるいはバイラルマーケティング会社MSCHFだ。

Steamにて椅子に座るゲーム『Chair Simulator』配信中。奇抜なアイデアを形にするアート集団が作った椅子に座るゲーム_001
(画像はSteam『Chair Simulator』より)

 『Chair Simulator』は、クリックしないクリッカー型のゲームだ、という説明がもっともわかりやすいように思う。プレイヤーは14人の「プロ座りer」からひとりを選び、部屋を歩いてイスに座り、座っている間に「チェアポイント」を稼ぐ。稼いだチェアポイントで新しいイスを買うのだ。

 イスの種類は100種以上。家のドアを出ると、IKEAっぽいお店にたどり着く。ゲーミングチェアや高級チェア、トイレなど無数のイスが設置されているので、チェアポイントを消費して購入し家に持ち帰る。

 単純作業で資金を集め、新しいアイテムでさらに資金を増やすという行為はクリッカーゲームに似ているが、前述の通りクリックをしてお金を稼ぐことはできない。座った時間だけがポイントを稼ぐ唯一の手段のようだ。

 ならば座ったままずっと放置しておけばいい気がするが、画面上部には「お尻の痛みゲージ」が鎮座している。これは椅子に座った不快感を表しており、座っていくと増えていく。ゲージが伸びるごとに稼げるチェアポイントが減るなどのバッドステータスが付与され、最終的には死亡してしまう。死亡するとすべての所持金やイス、レベルなどは失われてしまう。

 ゲームを開発したMSCHFは、一定期間ごとに何らかの製品を作るアイデア集団だ。かつてはほかの会社の広告を制作していたが、現在は自分たちの手だけで何かを作り続けている。例えば、赤いボタンを押すとほかのユーザーにボタンを押したことが伝わるだけのSNS「Push Party」や、ナイキとコラボしてエアマックス97に聖書の一節やヨルダン川からくんだという祝福された聖水をソール部分に詰めた「ジーザス・スニーカー」(約26万円)など、作るものはゲームだけにとらわれない。

Steamにて椅子に座るゲーム『Chair Simulator』配信中。奇抜なアイデアを形にするアート集団が作った椅子に座るゲーム_002
(画像はSteam『Chair Simulator』より)
Steamにて椅子に座るゲーム『Chair Simulator』配信中。奇抜なアイデアを形にするアート集団が作った椅子に座るゲーム_003
(画像はSteam『Chair Simulator』より)
Steamにて椅子に座るゲーム『Chair Simulator』配信中。奇抜なアイデアを形にするアート集団が作った椅子に座るゲーム_004
(画像はSteam『Chair Simulator』より)

 単純な内容のため「ぜひ遊んでみてほしい」とは言いにくい『Chair Simulator』は、Steamにて無料で配信中。バーチャルチェアに座ってみたい方は、試しにプレイしてみてはいかがだろうか。

ライター
Steamにて椅子に座るゲーム『Chair Simulator』配信中。奇抜なアイデアを形にするアート集団が作った椅子に座るゲーム_005
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。

この記事に関するタグ

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

Amazon売上ランキング

集計期間:2024年4月26日16時~2024年4月26日17時

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ