Valveの未発売作品『Half-Life 2: Episode Three』の発表から、2021年5月でまる15年がたったことを海外メディアKotakuが報じている。
本作が発表されたのは2006年5月。『Half-Life 2: Episode One』が発表されたのと同時に三部作であることも明かされた。(参考:Gamasutra)なお、発表当時は2007年末までにエピソード3がリリースされて完結する予定だった。
『Half-Life 2』は2004年に発売されたValveのFPS。前作『Half-Life』に続き、FPSの金字塔のひとつとして名作紹介記事などでは頻繁に顔を見せている。そんな名作の続編を描くと発表されたのが、『Half-Life 2: Episodes』シリーズだ。『Half-Life』から『Half-Life 2』で6年もかかった反省を生かし、フルプライスのAAAゲームを複数に分割してリリース。ファンをあまり待たせず続編を作るという目標が掲げられていた。
余談だが、このエピソード形式はほかのゲームでも取り入れられている。『Half-Life 2: Episode』シリーズを含めて途中で頓挫した例は多いが、Telltale Gamesはエピソード形式をうまく生かし、『Sam & Max』や『Back to the Future: The Game』、『The Walking Dead』など名作を多数生み出した。
2006年に『Half-Life 2: Episode One』がリリースされ、2007年に『Half-Life 2: Episode Two』が発売される。エピソード2は、大型マップをバギーで移動しながら新型の敵モンスターと戦うシーンや、尊大で権威主義的な性格だがどこか憎めないマグヌッセン博士など、見るべきシーンが多かった。当初の予定では2007年に完結予定だったが、多少遅れたとしても、「エピソード3は名作になる」とだれもが期待していた。
そして今年、『Half-Life 2: Episodes』の発表から15年がたった。
その間に『Half-Life』シリーズの脚本家がValveを退社。『Half-Life 2: Episode Three』のものと思われるプロットを公開したり、謎の新作『Half-Life 2: Episode Four』が開発されていたことがリークされたりと、時折名前を聞くだけで真新しい情報はほぼ無し。
一方、VRゲームとして『Half-Life: Alyx』が2020年にリリース。VRゲームのマスターピースの1本と称賛されており、さすが『Half-Life』のValveだと再び続編への期待が高まっている。
はたして、Valveは『Half-Life 2: Episode Three』あるいは『Half-Life 3』を出すことはできるだろうか。