9月16日(木)にSteamでリリースされた、ガソリンスタンド経営シミュレーションゲーム『Gas Station Simulator』が思わぬ人気を博している。特定の労働環境を舞台としたニッチなゲームながら、そのプレイヤー数は同時期に発売を迎えた2021年の「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」候補と一部で目されるアクションFPS『Deathloop』にも並び、時には勝るほどの人気ぶりだ。
DRAGO entertainmentが開発を手がける本作は、かつて祖父が所有していたアメリカの砂漠地帯に立つ廃業状態のガソリンスタンドを経営し、活気あふれる店舗へと再生するのがおもな目的だ。詳しいゲームの内容はリリース翌日に紹介しているのでそちらを確認されたい。
Steamの情報を収集し公開しているサイト「Steam DB」によると、同作の過去24時間以内(以下、数字は全て記事執筆時点)の同時接続プレイヤー数は1万411人。前述した『Deathloop』の9370人という記録をわずかにだが上回っている。過去7日間以内のピーク接続数では及ばないものの、ジャンルやターゲット層の違いを考慮すれば意外な善戦とも呼べるのではないだろうか。
実際にレビューの評価も上々で、中には「本作を機にシミュレーションゲームの楽しさを知った」との声も見られた。すでに2700件近いレビューが寄せられており、全体の評価は「非常に好評」となっている。セールスの面においても『イーストワード』や『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』などと並び、「人気の新作」にランクインを果たしている。
人気の背景としては、車社会での生活に欠かせない「ガソリンスタンド」という場面設定が海外プレイヤーの琴線に触れた点や、掃除からガソリンの給油、在庫管理に至るまでシミュレーターならではのリアルな業務が体験できる緻密なデザインなどが挙げられる。店舗の装飾や個性豊かな従業員らの育成といった豊富なカスタム要素に加え、店を荒らしに来る悪童たちとの対決といった遊び心も理由のひとつだろう。
『Gas Station Simulator』は、PC(Steam)向けに配信中。販売価格は2050円で、9月23日(木)の午前2時までの期間は10%オフの1845円(各税込)で購入できる。