ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、PS5版『デモンズ・ソウル』、PS4版『ワンダと巨像』といったリメイク・リマスター開発で知られるゲームスタジオ「Bluepoint Games」を買収したと発表した。
今後はPlayStation Studiosの一員となる。
リメイクやリマスターの制作で高い評価を得ている開発スタジオBluepoint GamesがPlayStation Studiosの一員に!
— プレイステーション公式 (@PlayStation_jp) September 30, 2021
Bluepoint Gamesは、テキサス州オースティンに拠点を置くスタジオだ。
ゲームキューブ向けソフト『メトロイドプライム』の開発に携わったメンバーによって2006年に設立され、同年にはソニー・コンピューターエンタテイメントがパブリッシャーとなって、PS3のローンチタイトルであるシューティングゲーム『BLAST・FACTOR』をリリースした。
2009年にはPS3、PS Vitaで発売した『ゴッド・オブ・ウォー』、『ゴッド・オブ・ウォーII 終焉への序曲』を移植した『ゴッド・オブ・ウォー コレクション』を手がけ、高く評価される。
その後、PS3向けのHD版『ICO』、『ワンダと巨像』、さらに『メタルギアソリッドHDコレクション』、『アンチャーテッド コレクション』、PS4向けの『GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動』など、数々のリメイク、リマスターを手がけている。
なお今回の買収発表にあわせて、PS5向け『デモンズ・ソウル』が140万本のセールスを突破したことが明らかになった。
SIE社長 兼 CEO ジム・ライアン氏、SIE PlayStation Studios 統括責任者 ハーマン・ハルスト氏、Bluepoint社長 マルコ・スラッシュ氏によるコメントは以下のとおり。
「Bluepointは長年に亘るSIEの素晴らしいパートナーであり、同社の持つ高い技術力はこれまでのタイトルでも発揮されています。BluepointをPlayStation Studiosに迎え入れることは私たちが誇るクリエイティブチームへの継続的な投資と育成を示すものであり、ファンの皆様に世界レベルのゲーム体験をお届けできると確信しています。」
(SIE 社長 兼 CEO ジム・ライアン)「Bluepointが開発に携わり高い評価を獲得しているプレイステーションプラットフォーム向けリメイクやリマスターは唯一無二の存在であり、いずれも私たちがPlayStation Studiosに求める高いレベルのクオリティを凌駕しています。同社はSIEのハードウェア開発やプレイステーションプラットフォーム向けのタイトル開発に知見を有し、美しい世界観と心をつかむキャラクターが持つ芸術性を理解しています。Bluepointの才能溢れるチームが持つクリエイティブなエネルギーとスキルは、開発中のタイトルに新たな生命を吹き込んでくれるでしょう。同社を正式にPlayStation Studiosに迎え入れることを非常に喜ばしく思っています。」
(SIE PlayStation Studios 統括責任者 ハーマン・ハルスト)「BluepointとSIEには長年に亘る信頼関係があります。私たちの最初のゲームである『BLAST・FACTOR』はプレイステーション®3のローンチタイトルであり、最新作の『Demon’s Souls』はPS5のローンチタイトル全体のレベルをさらに高めました。私たちはSIEと同じ価値を共有し、SIEと同じように素晴らしいゲームを新たに開発することに全力を注いでいます。PlayStation Studiosへの加入によりBluepointのカルチャーとアイデンティティを保ちながら、才能と熱意溢れるクリエイターが集結したチームが、これまで以上に作品の質を高め、より大きな開発に取り組んでまいります。」
(Bluepoint 社長 マルコ・スラッシュ)