プラチナゲームズは、11月3日(水・祝)に実施した配信番組のなかで、12月9日(木)の発売を予定していたNintendo Switch、PS4、PC(Steam)向けシューティングゲーム『ソルクレスタ』の発売時期を2022年へ延期すると発表した。新たな発売日は年明け以降に改めて告知されるという。
番組には総監督を務める神谷英樹氏とプロデューサーの鷲阪崇人氏が出演。延期に関するお詫びの言葉と開発状況の説明にあわせて、未公開ステージのゲームプレイや新モードなどの追加要素も披露された。
『ソルクレスタ』は日本物産から発売されたアーケード用シューティングゲーム『ムーンクレスタ』(1980)と『テラクレスタ』(1985)の流れをくむ正統な続編である。プラチナゲームズは権利を保有する株式会社ハムスターから正式な許諾を受けて本作を開発中。シリーズを印象付ける「合体・分離」の要素を活かし、複数の機体による攻撃方法の変化を特徴としている。
神谷氏は、延期に至った理由について「開発中にやりたいことがどんどん増えていった」と説明。発売日を楽しみにしていたファンへのお詫びの気持ちとともに「“スケジュール死守”より“クオリティー死守”を取らせていただきたい」との意向を伝えた。
番組内では続けて、未公開であった「ステージ2」のゲームプレイ(29分20秒ごろから)が披露された。映像内ではこれまで公開されていた映像と仕様が変わった「フォーメーション」など、シリーズの過去作をモチーフとして追加された新要素の数々が登場。ゲームプレイの紹介後、神谷氏は「『ムーンクレスタ』と『テラクレスタ』を遊んでたりすると“あ、これは”みたいなところで楽しめる」と過去作とのつながりをアピールしている。
また、神谷氏は「『ソルクレスタ』を遊んでから後で『ムーンクレスタ』と『テラクレスタ』を遊んでみて答え合わせをするのも面白いと思う」ともコメント。ハムスターの『アーケードアーカイブス』シリーズでNintendo Switch、PS4向けに配信されている復刻版『ムーンクレスタ』と『テラクレスタ』をおすすめしていた。
さらに、番組では5分間で高得点を目指す「キャラバンモード」やオンラインランキング機能、ゲーム内実績、縦画面モードの実装を発表。番組の最後(53分ごろから)では神谷氏が「薄目で見てください」と前置いたうえで、業務用筐体を用いたクラシックな自機でのプレイを披露するシーンも登場している(※なお業務用筐体は演出としての利用であり、中身は家庭用のバージョンであるとのこと。アーケード版の展開は現在予定されていない)。
これに関する具体的な説明はなかったものの、鷲阪氏は「ご想像にお任せする。またちゃんと発表させていただく」と述べた。発売の延期自体は悲しい出来事だが、発売時には十二分なボリュームの作品を楽しめそうだ。
【※更新 2021/11/4 12:30】 業務用筐体でプレイした部分に関して一部表現を加筆・修正しました。