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アカツキがゲーム事業の分割と新たな子会社「アカツキゲームス」の設立準備を発表。野球ゲーム『八月のシンデレラナイン』や『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』の開発元

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 アカツキは11月18日(木)、同社のゲーム事業を分割するとともに、新たな準備会社を設立する決議の採択を発表した。準備会社はアカツキのゲーム事業を継承するかたちで、2022年4月1日(金)に新たな子会社「株式会社アカツキゲームス」として発足することになる。

 なお、発表によるとアカツキ自体は商号を変更せず、持株会社として株式上場を引き続き継続する予定。代表取締役社長については戸塚佑貴氏が務めるほか、山口修平氏が執行役員副社長へ着任するという。

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戸塚佑貴氏(左)と山口修平氏(右)

 アカツキは「世界をエンターテインする。クリエイターと共振する。」をミッションに、iOSおよびAndroid向けゲームをはじめ、グローバルな事業の展開で成長を続けてきたエンターテインメント企業である。同社はバンダイナムコエンターテインメントから配信されている“ぶっこわしバトル”ゲーム『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』の開発を手がけているほか、スクウェア・エニックスと共同でRPG『ロマンシング サガ リ・ユニバース』の開発も担当。

 独自のタイトルでは、高校の女子野球をテーマとした野球ゲーム『八月のシンデレラナイン』も展開中だ。

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(画像はGoogle Play『ロマンシング サガ リ・ユニバース』より)
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(画像はGoogle Play『八月のシンデレラナイン』より)

 広報担当者によると、今回の決定には「独立することで、より質の高い意思決定とスピード感を持って進んでいける」との思いが込められているという。発足後については『ダンガンロンパ』シリーズを手がけた小高和剛氏が率いるトゥーキョーゲームスと共同で展開する3DアクションRPG『トライブナイン』の開発をはじめ、新規タイトルの開発も予定されている。

 また、次世代のゲーム体験をけん引するため、社内には新たな技術の研究・開発に関する部門も設置するようだ。

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(画像は『トライブナイン』公式ポータルサイトより)

 本発表に関するリリース文は以下のとおり。

会社分割によるゲーム事業の分社化および「株式会社アカツキゲームス」設立準備に関するお知らせ

株式会社アカツキ(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:香田哲朗、以下アカツキ)は、2022年4月1日に「株式会社アカツキゲームス」を設立するため、分割準備会社として当社100%出資の子会社を設立することを決議しましたので、お知らせいたします。なお、当社は商号を変更することなく、引続き持株会社として上場を維持する予定です。

1. 株式会社アカツキゲームス 設立の目的

アカツキは「世界をエンターテインする。クリエイターと共振する。」をミッションに、「ゲームを軸としたIPプロデュースカンパニー」としてグローバルに事業を展開するエンターテインメント企業として成長を続けています。アカツキは今後、さらなる成長の加速のため、責任と権限を一体化して事業を運営するベンチャーカンパニーグループを目指してまいります。まずはその一環として、主力事業であるゲーム事業を株式会社アカツキゲームスとして、分社化をすることにいたしました。

アカツキのゲーム事業は創業以来、アカツキの主力事業として、アカツキの成長を大きく牽引してまいりました。創業時はまだ新興市場だった小規模なブラウザベースのソーシャルゲームを出発点としながら、スマートフォンの普及や性能向上に伴い、モバイルゲーム開発の大規模化と高品質化に適応を重ねてまいりました。多様化する国内外のお客さまのニーズに応えながら、「ゲームで日常を彩る体験」を最前線で作り続けることで、開発力と運営力を蓄えてきました。現在のアカツキは、高い水準のモバイルゲームの開発と運営を評価され、国内外で厚い信頼を得るゲーム会社となりました。

運営型モバイルゲームを取り巻く国内外の競争環境は複雑になりつつありますが、アニメなど周辺市場含めたエンターテインメントビジネス全体をドライブする中核として、ゲームの存在感はますます強くなっております。そのゲームの成功要因となる開発力や運営力の重要性が更に増していく中、アカツキゲームスとして独立することで、アカツキのゲーム事業の強みを活かし、さらに踏み込んだ勝負をしていきたいと考えております。

■ ミッション

アカツキゲームスは、ミッションとして「Whyを込めたゲームで 世界の人々の感情をつなげる※」を掲げます。キャラクターと物語が融合するゲーム体験の可能性を徹底的に探求し、私たちのゲームを通して世界の人々の心を充実させることを使命といたします。そして、日本が生んだ素晴らしいゲーム産業を次世代へつなぐゲーム企業として、さらに発展してまいります。

※「Whyを込めたゲームで 世界の人々の感情をつなげる」
アカツキでは「Why=なぜやるのか」から始めることを大切にしています。

■ 中期ゴール

アカツキゲームスは、業界最高レベルの開発力と運営力を兼ね備えたモバイルゲームカンパニーとして、日本からグローバルへ素晴らしい体験を提供してまいります。
人材採用や育成、研究開発、運営タイトルの強化、新規開発タイトルの開発、これらへのさらなる投資を計画しています。具体的には新規開発タイトルの3DアクションRPG『TRIBE NINE(トライブナイン)』の開発をすでに発表している他、新規タイトルの開発を予定しています。これに加えて、次世代のゲーム体験を牽引する新しい技術の研究開発部門を設置し、新しい体験や驚きを世の中に届けてまいります。

アカツキゲームスとして分社化することで、意思決定のさらなる質と速度の向上に加えて、ゲーム業界に適した制度や環境をよりいっそう整え、ゲーム事業に携わるメンバーの才能を最大限引き出していくことを目指してまいります。

2.分割準備会社の概要

このたびの会社分割は、完全子会社となる分割準備会社を設立した上で、吸収分割の方式により新設予定の「株式会社アカツキゲームス」にゲーム事業を承継する方法を予定しております。

名称 株式会社アカツキゲームス
所在地 東京都品川区上大崎二丁目13番30号 oak meguro 8階
代表者の役職・氏名 戸塚 佑貴
事業内容 ゲーム事業
資本金 100百万円
設立年月日 2021年12月中旬(予定)
発行済株式数 4,000株
決算期 3月末
大株主及び持株比率 株式会社アカツキ100%
当事会社間の関係等 資本関係 当社100%出資の子会社として設立予定です。
人的関係 当社より取締役を派遣する予定です。
取引関係 営業を開始していないため、当社との取引関係はありません。

3.代表取締役社長および副社長について

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株式会社アカツキゲームス
代表取締役社長 戸塚 佑貴(とつか・ゆうき)

1987年6月 千葉県生まれ
2010年3月 上智大学理工学部卒業

<略歴>
2010年4月 株式会社ディー・エヌ・エー入社
2012年6月 株式会社アカツキ入社 モバイルゲーム事業担当
2017年10月 株式会社アカツキモバイルゲーム事業部長就任
2018年4月 株式会社アカツキ執行役員ゲーム事業本部長就任
2019年6月 株式会社アカツキ取締役就任
2021年12月 株式会社アカツキゲームス代表取締役社長 就任予定
※2022年4月1日にゲーム事業を承継し株式会社アカツキゲームスが事業を開始予定

<戸塚 佑貴コメント>
アカツキゲームス代表取締役社長に就任する戸塚 佑貴です。
これまでアカツキのほぼ全てのゲーム開発や運営に携わり、ゲーム事業のメンバーをサポートし続けてきました。これからはアカツキゲームスという独立した企業として、メンバーと共に新しい挑戦にチャレンジしてまいります。私はアカツキの創業3年目から共同創業者である塩田・香田と共に過ごし、アカツキの成長や変化を最前線で体験してまいりました。その塩田・香田から想いを引き継ぎ、新たなミッション「Whyを込めたゲームで 世界の人々の感情をつなげる」のもと、業界最高レベルの開発力と運営力を兼ね備えたモバイルゲーム企業として、アカツキゲームスを成長させていきたいと思います。そして、世界の人々に感情彩るゲーム体験を提供し、協業企業の皆様と共に業界の健全な発展に貢献すべく尽力してまいります。

note :アカツキゲームスとして独立します!
https://note.com/yukitotsuka/n/n84d6fc3356ad

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株式会社アカツキゲームス
執行役員副社長 山口 修平(やまぐち・しゅうへい)

1979年5月 神奈川県生まれ
2002年3月 慶應義塾大学環境情報学部卒業

<略歴>
2002年4月 株式会社エニックス(現スクウェア・エニックス)入社
2014年4月 株式会社アカツキ入社
2019年6月 株式会社アカツキExecutive Leadership Team(執行役員)
Chief IP Producer就任
2021年12月 株式会社アカツキゲームス副社長 就任予定

アカツキ入社後、トップセールスを記録した複数の著名IPタイトルや、自社IP『八月のシンデレラナイン』のプロデューサーを歴任。現在は、Tookyo Games社との共同開発による、新規IP創出プロジェクト『トライブナイン』で総合プロデューサーを担当。

<山口修平コメント>
「ゲームの力で世界を幸せにする」というミッションに惹かれ、アカツキの門戸を叩いてから現在まで、様々なモバイルゲームサービスのプロデュースを行ってまいりました。これからはアカツキのものづくり側の代表として、アカツキのゲーム開発に関する情報を広く発信していく役割を担うと同時に、これまでと変わらず現場のプレーヤーとしても世界中のお客さまに楽しんでいただけるゲームをお届けしていくことで、事業の成長に貢献してまいります。アカツキゲームスに関わる全ての皆さまがワクワクできるような、新たなアカツキのゲームを新体制でお見せしたいと思います。

note :【ガチで目指します】日本最高峰のゲームディベロッパー!「アカツキゲームス」
https://note.com/shuheiyamaguchi/n/na8de62d29fc8

■ 株式会社アカツキ 会社概要

アカツキは「世界をエンターテインする。クリエイターと共振する。」をミッションに、「ゲームを軸としたIPプロデュースカンパニー」として事業を展開するエンターテインメント企業です。IPの世界観を深く理解したゲームを開発・運営する力、オリジナルIPを創出する力、IPの価値を高めるソリューションの力を強みに、人々の心を動かすエンターテインメントを世界に広めてまいります。

URL https://aktsk.jp/
設立 2010年6月
代表者 代表取締役CEO 香田 哲朗
所在地 東京都品川区上大崎2-13-30 oak meguro 8階
事業内容 ゲーム事業、IP事業

ライター
2019年11月に電ファミへ加入。小学生の時に『ラグナロクオンライン』に出会ったことがきっかけでオンラインゲームにのめり込む。コミュニケーション手段としてのゲームを追い続けている。好きなゲームは『アクトレイザー』『モンスターファームアドバンス2』『新・世界樹の迷宮2』など。
Twitter:@fuyunoyozakura

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