POSEMANIACSは12月6日より、無料で提供されていたポーズ練習サイト「ポーズマニアックス」を復活させるクラウドファンディングキャンペーンを開始した。キャンペーンはクラウドファンディングサイトのCAMPFIREにて実施している。
「ポーズマニアックス」は2007年に有志の手によって開発されたイラストレーター向けのポーズ練習サイトだ。1000体以上のポーズが用意されており、各ポーズごとに360枚の画像を使用した擬似的な3Dビューやトレーニングツールの「30秒ドローイング」といった機能が注目を集め、世界中のユーザーから使用されていた。
「ポーズマニアックス」の開発を手掛けたnote社のCXOである深津貴之氏のnoteによると、最盛期には100万人以上が利用していたという。漫画「進撃の巨人」の作者である諫山創氏も同サイトのユーザーであり、同サービスの人気や影響力が伺える。
しかし、2020年にAdobeが「Flash Player」のサポートを終了し、資金調達も困難で同サイトは停止することとなった。
今回リニューアルされる「ポーズマニアックス」は世界最大の無料ポーズ資料提供サイトを目指し、PC、スマートフォン、タブレットに対応する。完全なWeb3Dとなり、ブラウザ上で全方角への回転可能で、ライティングや画角も操作できるという。
さらに、同サービスを参考に制作したイラストの権利はユーザーに帰属するため、原則無料でプライベートの練習や商業活動に活用できるサービスとなる。「30秒ドローイング」として親しまれたクイックドローイング機能も実装予定だ。
今回のクラウドファンディングは「持続可能性」を見据えた運営をすべく、初期開発費用として最低限必要な350万を最低限の目標に据え、期間内に調達金額に届かない場合は支援した金額が返金されるAll-or-Nothing方式で実施される。
また、余剰の調達分は、全額をさらなるポーズ数と機能の追加に利用されるという。
リワードとして立ち上げクレジット、プロダクトのフィードバックやポーズのリクエスト、バグレポートなどを行うDiscordコミュニティへの参加権利、ポーズマニアックス公式Twitterアカウントでの作品紹介、ポーズリクエストの権利などが用意されている。
同サービスに興味がある読者はCAMPFIREにアクセスし、実際に支援してみてはいかがだろうか。