『第9地区』や『エリジウム』などで知られる映画監督、ニール・ブロムカンプ氏の最新作『デモニック』が国内で2月4日(金)より劇場公開されている。
『デモニック』は、主人公の女性・カーリーが過去に母親を大量殺人へと導いた「闇の使者」と対峙する過程を描くSFスリラー。全身マヒで昏睡状態の母の元を訪れたカーリーは、医師の依頼で「シミュレーション」と呼ばれる、母の意識とつながった仮想空間へアバターとなって潜入する。
現実世界とは解像度の異なる質感で描かれ、どこかゲームのビジュアルにも似た仮想空間の内部で母親と再会するカーリー。だが母の口から告げられたのは「ここに来てはいけない。あなたも危険にさらされる」という不穏な言葉だった。この潜入を機に現実世界でも奇怪な現象が起き始め、カーリーは因縁の対立へと巻き込まれていく。
海外では2021年8月に公開されていた『デモニック』だが、このたび日本国内では初のお披露目となった。本作は世界各地から選りすぐった映像作品を紹介する企画「未体験ゾーンの映画たち2022」の一環として名を連ねており、ヒューマントラストシネマ渋谷を皮切りにシネ・リーブル梅田でも2月11日(金)より上映が開始する。詳しい公開スケジュールについては、同企画の情報ページを参照されたい。
これは凄いラインアップ!凄いぞ、今年の未体験ゾーンの映画たち!観たかった日本未公開ばかり!
— 小島秀夫 (@Kojima_Hideo) November 26, 2021
A・T・ホワイト監督の「スターフィッシュ」、マチュー・テュリ監督の「TUBE チューブ 死の脱出」、ニール・ブロムガンプ監督の「デモニック」、アリ・アッバシ監督の「マザーズ」。 https://t.co/CfqTjyMNV3 pic.twitter.com/ffiUij8r0k
なお『デモニック』の監督と脚本を務めるニール・ブロムカンプ氏は、ゲームクリエイターの小島秀夫氏とも交流があることで知られ、小島氏も本作の鑑賞を楽しみにしているようだ。懐かしさと異質さを同時に感じさせる仮想空間の演出がどのように物語へと関わってくるのか、ぜひとも確かめたいところである。