VRゲームに没入しすぎて家具を破壊してしまう事故が海外で多発。イギリス国内における保険請求の件数は5年間で68%も増加、熱狂的ゲーマーらに安全確認を促す

 VRヘッドセットを着用中に起きた、家財道具の破損事故が近年大きく増えているようだ。イギリスの保険会社・Avivaの調査によれば、国内での同事例における保険請求の件数は2021年に31%上昇し、2016年当時と比較した場合、実に68%もの増加率を示しているという。

 背景にはVRヘッドセットが一般に普及し手に取りやすくなったことや、開発の技術が進み、より高い没入体験を得られるようになった点などが挙げられる。とりわけVRゲームのプレイ中に家具を傷つけてしまうケースが目立っており、ゾンビやエイリアン、他の対戦相手を倒そうとする際に思わず込めてしまう力の行き場がおもな原因となっているそうだ。

VRゴーグル着用中の破壊事故が急増。VRゲーム機の扱いに注意_001
(画像は写真ACより)

 Avivaの財産請求部門を率いるケリー・ウィッティントン氏は『The Guardian』誌の取材に対し、「新たなゲームやガジェットが登場するにつれ、顧客からの保険請求の件数も増加します」とコメント。また、フィットネスゲームやハンドスピナーなどが流行した際にも同様の現象がみられたと話している。

 さらに同氏は、VR関連で起きた一件あたりの物損事故に対する2021年の平均請求額は650ポンド(約10万円)であることも明かす。事故の種類としては「熱狂的なゲーマーによるテレビの破壊」が多くを占めているとウィッティントン氏は続けた。

 「VR機器には大きな楽しみを提供する可能性があります。ですが周囲の環境をよく確認したうえで、ニーズを満たすのに充分な保険に加入しているかを今一度考えてみてください」と同氏は述べるとともに、不慮の事故にも対応できる保険プランへの加入を呼びかけている。

Apparently whatever game she is playing has a key for headbutt attack. from VRtoER

Ceiling Fan 1 – This Guy 0 from VRtoER

 海外フォーラムサイト「Reddit」では「VR to ER(仮想現実から救急治療室へ)」という名のコミュニティページが存在しており、テレビモニター目がけて頭からダイブし液晶を割ってしまう、ボクシングゲームのプレイ中に天井のファンへとアッパーカットを繰り出し粉砕してしまうといった痛ましい映像の数々を目にすることができる。弊誌読者におかれても大事に至らぬよう、バーチャル世界を安全に楽しんでいただければ幸いだ。

ライター
フリーランスの翻訳者を経て、2021年より編集アシスタントとして加入。京都の町屋で猫と暮らす。
Twitter:@dashimaruJP
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