Discordは2月26日、Discord内における重要なポリシーの更新を発表した。
中でも、Discord内において、誰もが気軽にコミュニケーションを取れるように定められている「Discordコミュニティガイドライン」が大きく更新された。
今回新たに追加された3つのガイドラインでは、「虚偽や誤解を招き、物理的または社会的な損害を招く可能性がある誤情報」、「悪意をもった個人または組織へのなりすまし」、「スパムおよびプラットフォーム操作」の3点が新たな取り締まり対象として挙げられている。
●誤った情報。虚偽であったり誤解を招いたりして、物理的または社会的な損害を招く重大なリスクをもたらす可能性があるコンテンツはDiscord上で共有してはなりません。私たちが考える損害の例には、物理的なインフラへの損害、他者に対する傷害、市民としての一連の行為への参加の妨害、および公衆衛生を危険にさらすことが含まれます。
●悪意あるなりすまし。悪意をもって個人または組織になりすます行為を企画したり、参加したりしてはなりません。(風刺やパロディは大丈夫です!)
●スパムおよびプラットフォーム操作。ユーザーが多くなればなるほどスパムが増加します。スパムを送ったり、エンゲージメントを操作したり、他のユーザー体験を邪魔したりするためにDiscordを使用してはなりません。これには、bot、偽アカウント、複数のアカウントまたはその他のオートメーションを使って会話に影響を及ぼしたり邪魔したりする協力行動が含まれます。
また、コミュニティにより良いサポートを提供することを目的とした以下の更新も行われた。年齢制限の呼称の変更や、悪意あるスパム報告に対する措置を講じる5点が加筆されている。
●年齢制限付き。「NSFW(Not Safe For Work、職場閲覧注意)」という言葉は今後使用しません。なぜなら、この言葉は紛らわしく、異なる意味がたくさんあり、そして世界中のDiscordユーザーに伝わるように翻訳するのが難しいからです。その代わりに、18歳以上の年齢確認を要するコンテンツは、「年齢制限付き」と呼ぶことにします。
●ヘイトスピーチ。ヘイトスピーチに関するポリシーの保護対象に、カースト、性自認、年齢、重大な疾患を追加します。
●プラットフォーム外での行動。私たちは今後、ポリシーおよび履行に関する評価を行う際に、関連するプラットフォーム外での行動を考慮します。これにはヘイトグループへの加入またはそれとの結びつき、違法活動、および憎しみに満ちた、性的なまたはその他の種類の暴力行為が含まれます。
●過度の暴力と流血。私たちが過度の暴力および流血と見なすものを明確にしました。特に他人を苦しめるまたはショックを与える意図を持った、実際の流血、過度の暴力または動物虐待(残忍行為を含む)を描写したメディアを許容しません。教育、ニュースまたは芸術を目的としたものに関しては、一部例外があります。
●悪意ある報告。私たちのサポートチームに対する虚偽の、悪意ある、またはスパムのような報告に対して、さらに強硬な措置を講じます。ユーザーの報告が不誠実なものであることが判明した場合、私たちはそのユーザーのアカウントに対して措置を講じる場合があります。
このほか今回のアップデートでは、コミュニティガイドラインに加えてサービス利用規約やプライバシーポリシーも読みやすさの向上などの更新が行われている。
Discordを利用している方は、一度今回の更新内容に目を通しておくといいだろう。