2月25日(金)に発売されたフロム・ソフトウェアの新作『エルデンリング』。『ダークソウル』シリーズ同様、RTA(リアルタイムアタック)界隈からの注目度も高い本作だが、3月9日(水)時点で1時間以内でクリアを達成したプレイヤーからの報告が上がっている。
なお、以下の記事内容と動画は同作のネタバレ要素を多くふくむので、ご覧の際には充分にご注意いただきたい。
こちらの動画を公開したのは「LilAggy」氏。アメリカのスピードランナーで、これまでにも『ダークソウル』や『デモンズソウル』、『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』(以下、SEKIRO)といった作品に数多く挑戦してきた人物だ。2021年には『SEKIRO』を目隠し状態でクリアする様子も投稿している。
今回の挑戦は、ゲームの達成度に関係なく最速でクリアすることを目的とした「Any%」レギュレーション。グリッチの使用も禁じられておらず、この動画中でも「ゲームの終了」などを利用しているシーンが見られる。
初期の素性は「侍」を選択。基本的には敵を無視してフィールドを駆け抜けつつ、マップ各所に用意された「転送門」と呼ばれるテレポートポータルを利用して大きく移動の時間を短縮していることが見て取れる。ボス戦では高火力かつ低燃費の戦技「霜踏み」を活用し、ゲーム内時間で「59分38秒13」という記録を打ち立てた。
LilAggy氏自身は動画概要欄にて「明らかに完璧とはほど遠いが、発売から12日のゲームにしては悪くないだろう」といった旨のコメントを公開している。確かに挑戦の中ではミスの目立つ場面もあるが、発売から2週間足らずでこれほどスピーディなクリアを実現するルートを開拓したことには尊敬の念を禁じ得ない。
また、3月4日(金)には別のスピードランナー「niko bellic」氏も本作のRTAの様子を公開していた。こちらは「イベント戦闘以外では一度も死ぬことなく」との条件をつけた上で、2時間半というスピードで攻略を達成している。
この際、同氏は「今後数か月でプレイ時間は1時間にも短縮されるだろう」との予測をあげていたのだが、なんと数か月どころか1週間もたたずに達成されてしまった次第となる。スピードランナーたちの情熱とやり込みには驚かされるばかりだ。