アメリカ・ニューヨーク州に拠点を置く開発スタジオのHalf Mermaidは3月17日(木)、実写ミステリーゲーム『IMMORTALITY』をXbox Series X|S、PC(Steam)へ向け2022年夏にリリースすると発表した。定額制サービス「Xbox Game Pass」でも発売初日より提供を予定している。
Half Mermaidは『Her Story』や『Telling Lies』といった、実写ムービーに基づく作家性の高い謎解きアドベンチャーゲームを手がけたサム・バーロウ氏率いるプロダクションチームだ。
警察のデータベースに保存された事情聴取の記録映像の断片からストーリーの真相を探っていく『Her Story』は、「The Game Awards 2015」をはじめIGF、GDC、BAFTAなどの各ゲームアワードで部門賞を獲得。海外メディアのレビュー評価を集計し平均化した「メタスコア」ではPC版が“86点”、iOS版が“91点”と高い成績を収めている。
そんな同スタジオが生む最新作『IMMORTALITY』では、架空の映画スター「マリッサ・マルセル」をめぐる一連の謎が物語のテーマを貫く。彼女がかつて1960年代から90年代にかけて出演した3本の作品は、いずれも公開されることなく行方が不明となっており、当のマリッサ自身も姿を消しているという。
映画の内容は、ゴシック小説を題材としたものやスリラーのジャンルに分類される怪しげなもの。2作目と3作目の撮影までには30年近い空白の期間があることや、Steamのストアページの説明欄に記された「バーロウ」、「管理人」、「調和」といった意味深な単語が背景の奥行きを予感させる。
ゲームプレイとしては、オーディションの様子や撮影シーンなど残された映像の数々からマリッサの痕跡をたどっていく形となるようだ。「マッチカット」と呼ばれる調査手法が本作では採用され、フィルムを編集してつなぎ合わせるように、ひとつの場面から時間軸を超えて別の映像へと移動する模様がトレイラーからは確認できた。
また本作のシナリオには、Netflixのチェスドラマ『クイーンズ・ギャンビット』を手がけたアラン・スコット氏をはじめ、映像コンテンツ業界の第一線で活躍するライター陣も参加している。
ラミ・マレック氏がスゴ腕ハッカー役を演じた『ミスター・ロボット』に脚本を提供している作家のアメリア・グレイ氏、デヴィッド・リンチ監督との共同制作でも知られるバリー・ギフォード氏をゲストに迎えた、新たなストーリーの展開にも注目だ。
『IMMORTALITY』の販売価格は未定となっており、UI表示への日本語対応が伝えられている。