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「GIF」の生みの親スティーブ・ウィルハイト氏が逝去。アニメーション表示などWebやSNSでおなじみの画像ファイルフォーマットを開発

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 画像ファイルフォーマット「GIF」の発明者、スティーブ・ウィルハイト氏が3月14日に、新型コロナウイルス感染症のため逝去していたことが明らかになった。74歳だった。

 海外メディアThe Vergeなどが報じている。

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(画像はStephen E. Wilhite Obituary – Visitation & Funeral Informationより)

 スティーブ・ウィルハイト氏は、PC向け通信会社「CompuServe」に在籍していたコンピューターエンジニア。

 CompuServeは、80年代にオンラインを介した写真の送付、世界初のオンラインコミック『Witches and Stitches』を公開するなどのサービスを実施していた。当初、そういったものは白黒の画像形式だったが、発達したPCの普及によりカラーに対応する必要が出てきた。

 その状況で1987年に生まれたのが、スティーブ・ウィルハイト氏が主導的に開発した画像ファイルフォーマット「GIF」(Graphics Interchange Format)である。

 最大256色に対応しており、圧縮方式が効率的だったため少ない容量の画像ファイルを制作することができた。そのため当時のオンライン環境でも高速にダウンロードできたため人気を博すこととなった。

 現在、一般的に普及しているGIFは、最初のバージョンから改良が重ねられたもので、アニメーション機能ループ機能はもともとあった特性を活かしてアップデートされたもので、このアニメーション機能を使ったインターネットミームが数多く生まれた。

 スティーブ・ウィルハイト氏の逸話として、海外や日本でもしばしば話題になっていた「「GIF」の発音は、「ギフ」なのか「ジフ」なのか?」という問題に対して、「やわらかいGであって、JIF(ジフ)と発音します」と2013年のニューヨークタイムズのインタビューで答えている。また同インタビューでは、「ダンシングベイビー」のGIF画像がお気に入りであることも述べている。

 今回のスティーブ・ウィルハイト氏の訃報に対して、SNSでは追悼のGIF画像を投稿する人が多く出ている。特にGIF画像の検索サービスを提供している「GIPHY」は、公式Twitterアカウントにて、さまざまなGIF画像からスティーブ・ウィルハイト氏の顔が浮かび上がるアニメーションを投稿しており、氏の功績を称えている。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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