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名作泣きゲー『ONE』を予感させるネクストン30周年プロジェクトが始動。予告映像には「長森瑞佳」らしき姿、Twitter上では「ONEリメイク」がトレンドに

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 ネクストンは、「NEXTON 30th Anniversary PROJECT」の公式サイト、ならびに公式Twitterを開設した。

 あわせて『ONE 〜輝く季節へ〜』に登場するメインヒロインである「長森瑞佳」を彷彿とさせる制服姿の少女が振り向くティーザーPVを公開した。

 公式サイトでは「Coming 2022.4.1」と記述され、カウントダウンが開始しており、4月1日にプロジェクトの正式発表がありそうだ。

https://twitter.com/nexton30th/status/1507190541661876255

 『ONE 〜輝く季節へ〜』は、ネクストンのブランドTacticsから1998年に発売した恋愛アドベンチャーゲーム。麻枝准氏久弥直樹氏などがシナリオを担当、樋上いたる氏が原画とキャラクターデザイン、また折戸伸治氏YET11氏が音楽を担当している。

 この作品の完成後に麻枝准氏、久弥直樹氏、折戸伸治氏、樋上いたる氏は他社であるビジュアルアーツに移籍、「Key」のブランドを立ち上げて『Kanon』を送り出した。そのため、本作はしばしば「泣きゲー」の先駆的作品として位置づけられている。

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(画像はFANZA GAMES『ONE 〜輝く季節へ〜』より)
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(画像はFANZA GAMES『ONE 〜輝く季節へ〜』より)

 『ONE 〜輝く季節へ〜』は、高校を舞台に主人公が同級生の少女たちと絆を深めていく恋愛アドベンチャーゲームだが、「永遠の世界」とも呼ばれる幻想的な光景がしばしば登場し、美しくも抽象的な側面が、2000年代には文芸評論家から批評の対象として扱われた。

 ほかにも盲目や癇癪、心を閉ざすなどのハンディキャップを背負ったキャラクターを先駆的に登場させたことや、プレイステーション移植版『輝く季節へ』をプレイしたTYPE-MOONの奈須きのこ氏が感銘を受けて、『月姫』制作時に影響を受けたと公言しているなど、さまざまな点でユーザー、クリエイター、批評家から高く支持されている。

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(画像はYouTube「「NEXTON 30th Anniversary PROJECT」ティザーPV」より)
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(画像はYouTube「「NEXTON 30th Anniversary PROJECT」ティザーPV」より)
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(画像はYouTube「「NEXTON 30th Anniversary PROJECT」ティザーPV」より)
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(画像はYouTube「「NEXTON 30th Anniversary PROJECT」ティザーPV」より)

 今回、ネクストンが公開したティザーPVでは、登場する少女が『ONE 〜輝く季節へ〜』に登場した主人公の幼馴染でありメインヒロインの「長森瑞佳」(ながもり みずか)に酷似しており、服装の細部などにも共通点がある。

 またこのティザーPVの原画は『ONE 〜輝く季節へ〜』の樋上いたる氏が担当していることが告知されている。

 残念ながら映像では、少女が振り向きつつも顔が見えないものとなっている。はたしてこの『ONE 〜輝く季節へ〜』とどのような関係があるのか、気になるところだ。

 「NEXTON 30th Anniversary PROJECT」の公式サイトでは、4月1日に向けてカウントダウンを開始しているので、続報に期待したい。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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