ファクトリーは4月7日(木)、ハトとなって仮想空間でのハト体験が楽しめるiOS向けアプリ『ハトバース』をリリースした。価格は無料。あわせてリリース記念イベントと題した「ハトバースカンファレンス2022の映像」をYouTubeで公開している。
『ハトバース』ではユーザーがハトとなり、複数バトでのリアルタイム同期による鳴き声コミュニケーションを行うことが可能だ。草や木に囲まれたハト世界にはボイスチャットやテキストチャットといったツールはなく、ジャンプをすると「プルップゥ」と発せられる鳴き声以外での交流手段は存在しない。
これによって言葉で傷つく者や、いじめも発生しない“真の平等社会”が『ハトバース』では実現されているという。また、お金で服を購入したり自分だけのアバターを選択したりすることもできないため、見た目上の格差もハト世界では皆無である。
さらにはスコアやクリアといった要素も実装されておらず、ゲームの上手さを競い合うのも不要だ。しかしながら記念イベントの映像では、開発元みずから「あまりにもやることがなく、圧倒的につまらない」とコメント。「2分で飽きました」と率直な感想を伝えている。
動画内では続けて、なぜ『ハトバース』を作ったのかを説明。その理由は「ハトバースと言いたかったから」だそう。メタバースが流行するこのタイミングでの発表を夢見ていたと、純粋かつシンプルな想いを明らかにした。
NFTやブロックチェーンといった最新技術も「大変で面倒だから」と不使用を貫く一方で、「シーソー」を設置するなど、ささやかながらハトユーザーに向けたコンテンツも提供されている。現状はシーソーで精一杯だが、今後は「ブランコ」や「すべり台」も追加する可能性があるとのこと。
また、空間内にはハト以外にも「3匹のニワトリ」が用意されているという。「どこに存在するかは不明だがニワトリたちは動いている。ぜひ見つけてほしい」とハトユーザーへの楽しみを提供している。
ファクトリーはこれまでにも『ハトジャンプ』、『ゆっくりハトジャンプ』、『セクシーハトジャンプ』といったハトをテーマにしたアプリの数々をリリースしている。