アメリカンテーブルトップアワード委員会は、卓上ゲームを対象としたアメリカンテーブルトップ賞(The American Tabletop Awards)の2022年の受賞者を発表し、そのなかで日本人クリエイター佐藤敏樹氏によるカードゲーム『ハピエストタウン』(英語版『Happy City』)が受賞作に選ばれたことを発表した。
Let's start with Early Gamers. This year, our Early Gamers winner was Happy City! Designed by Toshiki Sato and Airu Sato, and published by @Gamewright! pic.twitter.com/y0sG00axPx
— The American Tabletop Awards (@theATTAs) April 11, 2022
The American Tabletop Awardsは2019年に設立されたばかりの卓上ゲーム、ボードゲームを対象としたアワード。類似する賞がアメリカではなかったことから卓上ゲームのコミュニティによって発足された。
ボードゲームに不慣れな初心者向けを対象とした「アーリーゲーマー賞」、さまざまな経験を持つゲーマーにとって親しみやすく魅力的なゲームを対象とした「カジュアルゲーム賞」、複雑さ、計画性においてカジュアルゲームを超えたゲームが対象の「戦術ゲーム賞」、経験豊富なプレイヤー向けのゲームが対象の「複雑なゲーム賞」の4部門で構成されている。
今回は、2022年にアメリカで発売された作品を対象に受賞結果が発表され、日本人クリエイター佐藤敏樹氏による『ハピエストタウン』(英語名『Happy City』)が、「アーリーゲーマー賞」を見事、受賞を果たした。
受賞作品は以下のとおり。
アーリーゲーマー賞:『Happy City』 Toshiki Sato、Airu Sato
カジュアルゲーム賞:『Cubitos』 John D. Clair
戦術ゲーム賞:『Cascadia』 Randy Flynn
複雑なゲーム賞:『Lost Ruins of Arnak』 Elwen、Mín
『ハピエストタウン』は、プレイヤーが市長となってお金を稼ぎ、建物を建てて街を発展させていくシティビルダー。日本では2018年に販売を開始している。
『8ビットモックアップ』、『ダイスエイジ』、『テケリリ』などを代表作にもつゲームクリエイターの佐藤敏樹氏がゲームデザインを担当。さらに佐藤敏樹氏の娘である、当時小学生2年生だった佐藤愛瑠さんがゲーム原案を手がけた。
『ハピエストタウン』には通常ルールとは別に子供向けの簡易ルールを搭載しており、今回の受賞に繋がったようだ。
アメリカのテーブルトップアワード委員会は「古典的なジャンルの入門書」と評し、「お金を稼ぐ必要性」と「幸せ」の究極のバランスを題材にしており、多くの委員のお気に入りゲームだったとしている。
『ハピエストタウン』が気になった人は、今回の機会にプレイしてみてはいかがだろうか。