TSURUMIこどもホスピスは、難病の中高生が治療をしながらゲームを楽しめる「ゲーミングルーム」を作るためのクラウドファンディングを「GoodMorning」にて実施中だ。
こちらのプロジェクトは「病気と向き合う10代の若者が好きなことを当たり前にできる環境づくり」というTSURUMIこどもホスピスの取り組みのひとつだ。小児がんなどの重い病を患う若者は、人生で1度しかない貴重な青春時代を治療や入院、手術によって大きく損なわれてしまう。
また、病気の治療後も心や身体が周りに追いつかないことで思い悩んだり、中には追い詰められた果てに自死を選ぶ事例も。TSURUMIこどもホスピスに所属する西出由実氏は、活動報告にて「あの時に死んどいたほうがよかった」という言葉を投げかけられた経験を語っている。
しかし、ゲームを通した世界であれば病気や身体の制限に関係なく、やりたいことを表現できる場合もある。病気によってつまずきがちな生活の中に、心躍る時間を体験してほしい、という願いから本プロジェクトは始動したとのことである。
プロジェクトの内容としては、まずコンシューマーゲームやゲーミングPC、周辺機器などをそろえたゲーミングルームの設置が目標として定められている。症状や体調がすぐれない時にも楽しめるよう家具類も充実させ、少しでも長く楽しめる環境を作り上げるということだ。
くわえて、プロゲーマーやストリーマーといった、彼らが興味を持ち憧れることのできる人材との交流を試みるイベントを開催。施設や自宅、病室など多くのシチュエーションでつながりを持てるよう、医療現場とも連携しながら企画していくという。
TSURUMIこどもホスピスによるゲーミングルーム設置のプロジェクトは、現在「GoodMorning」にて支援を受付中。すでに150人近い支援者から、250万円の目標額を上回る支援金が送られている。
支援のリターンとしては、ホスピスからのお礼メールやお礼状が送られる。高額のものでは「おすすめのゲームソフトをひとつ置く権利」や、お披露目会への招待権なども用意されているようだ。詳細については、以下のリリースやクラウドファンディングのキャンペーンページなどを参照されたい。
プレスリリースの全文は以下のとおり。
難病のティーン世代が本気で遊べるゲーミングルームを作るプロジェクトを、TSURUMIこどもホスピスが実施
~難病のティーン世代を支援~
TSURUMIこどもホスピス(所在地:大阪府大阪市鶴見区浜1丁目1-77、代表:高場秀樹)は、日々病気と向き合い、治療を続ける中高生(ティーン)が治療をしながらでも、楽しめるゲームをすることに特化したゲーミングルームを作るためのクラウドファンディングを2022年4月1日より開始いたしました。
詳細URL: https://camp-fire.jp/projects/view/541406
■クラウドファンディングの実施概要
TSURUMIこどもホスピスは新たに「病気と向き合う10代の若者が好きなことを当たり前にできる環境づくり」を始めました。その1つがゲーミングルームです。ゲームを通した世界で、病気や体調に関係なくやりたいことを表現してほしい。そして、病気によってつまずきがちな生活に青春を感じてほしいと願っています。
■プロジェクトスケジュール
クラウドファンディング開始日 4月1日
クラウドファンディング終了日 4月30日
ゲーミングルーム工事開始 6月頃
ゲーミングルーム完成 夏頃
ゲームイベント開催 秋頃
■ゲーミングルームを作る理由
小児がんなどの重い病を伴う10代の若者(ティーン)は、勉強、友達、家族、部活動、趣味など人生で1度しかない貴重な青春時代を治療や入院、手術等によって著しく損なわれます。また、病気が良くなっても、心や身体が周りに追いつかないことで思い悩んだり、追い詰められて自死を選ぶ若者までいます。
ゲームを通した世界であれば、病気や身体の制限に関係なく、思うままにやりたいことを表現することができます。病気によってつまずきがちな生活に、ワクワクしたりドキドキしたり、心が躍る時間を体験してほしいと考えています。
「TSURUMIこどもホスピス」では、病気と向き合うティーンが「好きなことを当たり前にできる環境」をつくる取り組みを始めています。
ティーンが本気で楽しめる居場所を作り、彼らが社会的に孤立することなく、自分自身を確立し成長するための環境づくりに取り組んでいきます。
■プロジェクトで実施したいこと
(1)ゲーミングルームの設置
当プロジェクトの「ゲーミングルーム」には、コンシューマーゲーム、ハイスペックPC、周辺機器はもちろんの事、病状や体調が優れない時でも寛ぎながらプレイできる家具類も充実させ、長時間でも楽しめる環境を作ります。また、学校の友達と一緒に利用できるようにするなど、柔軟な利用フレームで運営します。
(2)イベントの開催
彼らが興味を持ち憧れる人材(プロゲーマーなど)とオフライン、オンラインでアクセスできるイベントを開催します。ゲーム大会やプロゲーマーによるスキルアップ講座やYouTubeゲーム実況者とのコラボなど、「好き」や「楽しい」でつながりを作ります。子どもホスピスから、自宅から、病室から、彼らの体調に合わせてつながりを持てるよう、医療現場とも連携しながらイベントを準備します。
■TSURUMIこどもホスピスとは
世界には多くの子どもホスピスがあり、どの国の子どもホスピスも4つの特徴があります。「TSURUMIこどもホスピス」も同様に世界標準の子どもホスピスを目指し活動しています。
(1)「友」として寄り添うこと ―Friendship―
(2)病院ではなく「家」であること ―Home from home―
(3)地域に根差した「自発的な活動」であること ―Local initiative―
(4)寄付金による「民間の慈善活動」であること ―Free Standing―
■利用対象
TSURUMIこどもホスピスは「生命が脅かされた状態(Life-threatening condition)の病気を伴う」0歳~18歳までの子どもを対象としています。
■目標金額
CF目標金額:2,500,000円
・ゲームイベント開催費 約500,000円
・プロジェクト推進人件費 約1,750,000円
・CF手数料及び発送費用 約250,000円
今回のプロジェクトは大鵬スマイルサポートに採択をされています。
クラウドファンディングの目標金額が達成されれば、大鵬薬品工業株式会社様からも目標金額と同額のマッチングギフトを得ることができます。プロジェクトを達成するために必要な全資金の50%をクラウドファンディングの目標額とし、大鵬薬品工業株式会社様が支援する金額は残りの50%です。クラウドファンディングが非成立の場合は、マッチングギフトの支援はされません。支援の有無はクラウドファンディングの成否により決定されます。
大鵬スマイルサポート
https://www.taiho.co.jp/csr/donate/
大鵬スマイルサポートについて
大鵬マッチングギフト:2,500,000円
・機材設備費 約1,700,000円
・改装工事費 約800,000円
■クラウドファンディング 概要
プロジェクト名:難病のティーンエイジャーが本気で楽しめるゲーミングルームをつくりたい
期間:2022年4月1日から4月30日
リターン:
¥3,000-
お礼メール
こどもホスピスからのお礼メールをお送りします。¥5,000-
お礼メール+お礼状
こどもホスピスからお礼メールとお礼状をお送りします。¥10,000-
お礼メール+フォトブック1冊
こどもホスピスからお礼メールとフォトブック1冊をお送りします。¥30,000-
お礼メール+フォトブック3冊(それぞれ違う内容の物になります)
こどもホスピスからお礼メールとフォトブックを3冊お送りします。¥50,000- 10名限定
お礼メール+MY BEST GAME SELECT
ティーンの子たちにプレイしてもらいたいおすすめのゲームソフトをゲーミングルームに1つ置くことができます。
※対応ハードは問いません。¥100,000- 5名限定
お礼メール+オンラインイベントご招待券
こどもホスピスからお礼メールとゲーミングルーム
制作秘話をオンラインでお話するイベントにご招待いたします。(実施は1回。最大5人迄)¥300,000- 2名限定
お礼メール+ゲーミングルーム完成お披露目会ご招待
ゲーミングルーム完成のお披露目会にご招待いたします。¥500,000- 2名限定
お礼メール+1DAYフリーパス
ゲーミングルームが1日自由に使えるフリーパスをお送りいたします。(1回限定)詳細URL : https://camp-fire.jp/projects/view/541406
「ゲーミングルーム」を大人の目線で見ると、少しばかり眉をひそめてしまうかもしれません。しかし、当プロジェクトは「ゲームをすること」がゴールではなく「病気のことを忘れられる、没頭できる何か」に取り組むことで、ティーンの中に内在する力を引き出し、彼らの自信を取り戻すことにあります。ホンモノを追求するため、大人たちが頭脳をフル回転させて考えた環境の中で、ティーンの子たちがどのような反応をし成長するのか、見届けたいと考えています。ご支援の程、どうぞよろしくお願いいたします。
■会社概要
商号:公益社団法人こどものホスピスプロジェクト TSURUMIこどもホスピス
所在地:大阪府大阪市鶴見区浜1丁目1-77
代表:高場秀樹
設立日:2016年4月1日
事業内容:小児緩和ケア啓発事業