コーエーテクモホールディングスは4月25日(月)、2022年3月期の決算資料を公開した。
こちらの資料によれば、同期は売上高727億5900万円(前期比20.5%増)、営業利益345億2700万円(前期比41.5%増)、経常利益486億9600万円(前期比23.9%増)、当期純利益は353億5900万円(前期比19.7%増)を記録。過去最高の業績となり、12期連続となる増益を達成した。
セグメント別では、エンタテインメント事業が売上高688億0100万円(前期比21.1%増)、営業利益338億2700万円(前期比41.0%増)と全体を大きくけん引した。
このうち、パッケージゲームの売上高は324億7100万円(前期比5.6%増)。同社が開発を担当した『STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN』や『刀剣乱舞無双』がリリースされた。そのほか『真・三國無双8 Empires』が全世界で28万本、『ソフィーのアトリエ2 ~不思議な夢の錬金術士~』が20万本を売り上げたという。
パッケージゲームは海外での販売本数が全体の64.3%を占めているが、前年比では34.6%減。反面、国内での販売本数は290万本と前年から37.4%増加している。全体を通したダウンロード版の販売本数は468万本となり、ダウンロード版の比率は57.6%に達した。
一方、オンラインとモバイルの売上高は688億0100万円(前期比21.1%増)とパッケージゲーム以上に向上。特に、スマートフォンゲーム・ソーシャルゲームのカテゴリは売上高343億2000万円(前期比48.2%増)と、著しい発展を遂げていることが分かる。
日本を中心に台湾や香港、マカオで配信中の『三國志 覇道』、また日本、中国、台湾、韓国で配信されているIP許諾タイトル『三國志 真戦』が収益に貢献したとのことである。
こちらは海外でのダウンロード数が9660万件(前年比39.4%増)と、全体の75.5%を占めている。国内外を合計したダウンロード数は1億2800万件にのぼり、前年から29.3%の増加を果たした。
エンタテインメント事業における次期の見通しとしては、パッケージゲームの大型タイトルや複数の新作を発売し、スマートフォン向けゲームの新規タイトルを配信することを計画しているという。また上海に新会社の設立を予定しており、中長期的に中国におけるビジネスを拡大していくことを計画している。
そのほかのセグメントにおいては、アミューズメント事業が売上高28億円、営業利益2億8100万円。不動産事業が売上高10億6100万円で営業利益が2億2400万円。その他事業における売上高が4億7700万円、営業利益が1億9300万円となっている。
以上を踏まえ、2023年3月期の業績は売上高770億円(前年同期比5.8%増)、営業利益325億円(前年同期比5.9%減)、経常利益425億円(前年同期比12.7%減)、純利益315億円(前年同期比10.9%減)を見込む。そのほか詳細については、コーエーテクモホールディングスのIR情報ページを参照されたい。