任天堂は、6月22日(水)に配信したNintendo Switch用ソフト『Xenoblade3(ゼノブレイド3)』の情報番組にて、“命”をテーマにしたシリアスな世界設定と最大7人のキャラクターで多彩な技を使って戦うバトルなどゲーム内容の詳細を公開した。本作は7月29日(金)発売の予定で予約を受け付け中だ。
なお、番組内ではファッション装備や新たなバトル・キャラクターのほか、追加ストーリーなどのコンテンツを配信する「エキスパンション・パス」も発表された。本商品は税込3000円で後日に発売される予定だ。また、販売されている全「amiibo」への対応も明らかとなっている。
『ゼノブレイド3』は、シリーズ過去作との接点をところどころで観られる世界「アイオニオン」を舞台に、ふたつの国家“ケヴェス”と“アグヌス”による終わりなき戦争や各国へ属する少年少女6人の壮大な物語が描かれる作品である。映像によると両国の民にはわずか10年しか寿命がなく、生命の源となる魂を敵から奪って寿命を延ばし、“成人の儀”として女王の御前で絶命するまでをひとつの美徳としている。一方、戦地で散った戦士たちの魂は粒子として拡がり、戦友が奏でる音の調べに乗って散っていくという。
非常にシリアスかつ謎の多い世界設定が展開されている本作だが、主人公「ノア」ら6名の少年少女もはじめは3人づつの兵士として戦地で出会い、生存や敵討ちのため剣を交える。しかし、突如として介入してきた謎の人物によって戦闘は中断。世界の裏側へ潜む本当の敵を打ち倒し、自然な秩序と命の摂理を取り戻すため、両国に追われる身となりながら大剣の突き立つ大地“シティオン”を目指しともに旅立つことになる。
アイオニオンでは穏やかなものから凶悪なモンスターまで含めた多様な生態系を築かれており、映像によると“ケヴェス”と“アグヌス”の交戦もさまざまな場所で発生しているという。また、移動可能な巨大兵器を中心とする各国の友好的なコロニーでは、装備品の購入や特別な効果を生み出す「食事」、関係図として広がっていく住民たちとの絆も育めるようだ。
食事については集めた材料を使ってコロニーとフィールド上の「休憩ポイント」で自炊もできるほか、能力を強化する「ジェム」も作成可能。パーティー内で相談して住民の悩みごとをクエストとして受注したり、パーティー内の日常を観察したりもできるという。上記のほかにも、映像では投下物資や強敵などの探索によるアクティビティも紹介されている。
また、作中には一度訪れたランドマークに一瞬で移動できる「スキップトラベル」や目的地までの道筋を示す「ナビゲーション」、ゲーム内時間を自由に変える「スキップタイム」も用意されているため、移動時や特定の生物を探すときに困ることは無さそうだ。
一方、バトルでは相手の近くで抜刀するとシームレスに戦闘へ突入。キャラクターごとに役割は異なり、任意に操作キャラクターを切り替えながら「アーツ」と呼ばれる技のコンボや、味方との連携で大きなダメージを叩きこむ「チェインアタック」をうまく扱って戦っていく。また、それぞれの役割には複数の「クラス(職業)」も用意されており、ほかの仲間のクラスにも切り替えられる。
各クラスで経験を積んでいくと「マスターアーツ」と呼ばれる汎用のアーツを習得可能。設定しておくと別クラスの動きに組み込めるほか、アーツを増やしていくと対になるクラスのアーツ効果と組み合わせて両方の効果を同時に発生させる「融合アーツ」も扱えるようになるという。
加えて、映像では主人公らの冒険を手助けするゲストキャラクター「ヒーロー」も紹介されている。彼らはそれぞれ独自のクラスを持っており、7人目のメンバーとして戦闘に加わるほか、ヒーローを仲間に加えるごとに主人公パーティーも対応したクラスを使えるようだ。
さらに、対応するパートナーと“融合”して変身する強力な巨人「ウロボロス」も本作の大きな特徴のひとつ。主導権を握るキャラクターしだいで姿やアーツは変わるほか、戦闘で獲得したポイントによるアーツの強化やチェインアタックへの組み込みも可能だという。
映像の冒頭をはじめ、各シーンでは世界の裏側で暗躍する者たちの姿も確認できる。果たして今回の映像で語られなかったキャラクターたちの思惑や世界の真実がいったいどのようなものなのか、興味があればぜひ予約して7月29日(金)の発売を待つとよいだろう。