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『ワイルドアームズ』『シャドウハーツ』のクリエイターが手掛ける大型RPG『アームドファンタジア』と『ペニーブラッド』がダブルで発表。8月30日午前1時にクラウドファンディングを開始

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 YukikazeとWild Bunchプロダクションは、新作RPG『ARMED FANTASIA』と『PENNY BLOOD』を発表した。

 8月30日の午前1時に、Kickstarterにてクラウドファンディングを開始することが明かされている。片方の支援でも両方の作品の支援へと繋がる仕組みになっているという。

 『ワイルドアームズ』、『シャドウハーツ』の各クリエイターが手掛ける大型RPGとなる。

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 『ARMED FANTASIA』(アームドファンタジア)は、『ワイルドアームズ』の生みの親であるゲームクリエイターの金子彰史氏が手掛けるウェスタンパンクRPG。

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 舞台は、徐々に「荒野」と化す謎の現象に加えて「カイジュウ」の災害に脅かされている大地ロンデニアム。

 祖父を失くした17歳の少年イングラムは、各地を放浪し自分の腕を頼りに生きていく流浪の冒険者「渡り鳥」になることを決意した。ARMと呼ばれる機械兵器を手にした冒険者たちは、やがてロンデニアムに隠された大いなる謎に直面することになる。

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 本作は広大なワールドマップを採用しており、ダッシュやジャンプといったアクション、さらには謎解きの要素までもあるという。ダンジョンの探索ではキャラクターごとに「ガジェット」と呼ばれるアクションアイテムが存在し、切り替えながらテクニックを駆使して攻略していく。

 またバトルシステムは、「クロスオーダータクティクス」と名付けられたターンベースのコマンドバトルとなっている。同一のターゲットに連続的に攻撃を行うことで威力や効果を高める緻密な戦術要素と、タイミングを見つつ行動順を無視した割り込み攻撃をするリアルタイム要素というふたつの特徴を持っている。

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 さらにARM(Aether Reaction Maximizer)と呼ばれる機械兵器は、使用者の魔力(エーテル)に反応し、増幅することで大きな力と変える兵器。過酷で危険な荒野を生きていくために不可欠であり、そこに秘められた謎は、重要なファクターとしてメインストーリーに絡んでくる。

 トータルゲームデザイン、シナリオを金子彰史氏、キャラクターデザインを佐々木知美氏、楽曲をなるけみちこ氏上松範康氏、音楽制作チームElements Gardenがそれぞれ担当する。

 端々から金子彰史氏が手掛けた『ワイルドアームズ』を彷彿とさせる内容となっていそうだ。

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 もうひとつの『PENNY BLOOD』(ペニーブラッド)は、『シャドウハーツ』シリーズを手掛けた町田松三氏がゲームデザイン、シナリオを担当する。「怪物を倒すために怪物となった、ひとりの男の物語」が展開するという、ダークでゴシックホラー要素があるRPGだ。

 舞台は不安定な世界情勢下の1920年代。私立探偵マシュー・ファレルは、ニューヨークの精神病院で発生した怪事件の捜査を任される。現場に駆けつけた彼が目にしたのは、暴れまわる異形の集団だった。

 危機に陥ったマシューは自ら怪物へと姿を変え、からくも敵を撃退する。怪事件の裏に隠された真実を解明するためマシューの捜査はアメリカに留まらず、遠く離れた日本や中国といったアジアから、遙かヨーロッパの国々へと広がっていく。

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 ゲームは、人々で賑わう通りや呪われた墓場などが3Dのマップで表現されており、1920年代の世界を描き出す。

 プレイヤーはこの細部まで作り込まれた舞台の中で、超自然的な事件の調査、異界の怪物との戦闘、クエストに必須なアイテムの獲得のために探索を行っていく。バトルは従来のターン制JRPGの戦略性と、素早い反応が求められるアクション性が組み合わさっている。

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 怪物と対決することでマシューたちのサニティポイント(正気度)は影響を受け、サニティポイントが減少すれば狂気に呑み込まれて理性を失っていくが、その反面、戦闘力は増大していく。戦いの流れを変えるためには、あえて狂気に身を任せる戦術を取り、生き残る可能性を高める必要もある。

 『シャドウハーツ』シリーズを開発した、ゲームデザイナーでシナリオも手がける町田松三氏のほか、キャラクターデザイナーの加藤美也子氏、作曲家の弘田佳孝氏STUDIO WILDROSEとして参加している。

 今回は『ARMED FANTASIA』と『PENNY BLOOD』の2チームがタッグを組み、「ダブルキックスターター」キャンペーン8月30日の午前1時より開始する。開発プロジェクトが確定する共通の最低ゴールは$750,000となっている。

 バッカーの人は『ARMED FANTASIA』か『PENNY BLOOD』、もしくは両方のタイトルを支援することで、リワードを受け取ることができる。バッカーの人は早期コンボリワードのプレッジで、両ゲームを高い割引率で購入することができる。

 さらに、これまでのキックスターターのゲームキャンペーンでは珍しい新要素「コンボメーター」を両タイトルで共有しており、2つのタイトルの合計プレッジが目標に達するごとに、両方に新コンテンツが解放されていく。どちらか片方へのプレッジがそのタイトルへの支援となるだけではなく、共有するコンボメーターコンテンツへの貢献、そしてさらにもう一方のタイトルの支援にもつながるという。 

 また毎週それぞれのタイトルから登場キャラクターがひとり選ばれた、モンスターと対決する協力コミュニティゲームも展開するという。キャンペーンのフォロワーには5つのソーシャルメディアを用いた達成条件が提示され、その達成状況によって、攻撃、大技、防御の行動をキャラクターが行っていく。モンスターを撃破することで「コミュニティのストレッチゴール」が達成され、プレッジで選択したリワードがアップグレードされていく。

 この協力コミュニティゲームの結果は両方のタイトルに影響され、片方のチームが十分な攻撃を与えられずにゴールを達成できなかった場合は、もう一方のタイトルによる攻撃数や達成済みのゴールが引き継がれチャレンジに加算されていく。つまり片方のコミュニティが、もう片方のピンチを救えることになる。

 『ARMED FANTASIA』と『PENNY BLOOD』のキックスターターは8月30日の午前1時に開始するので、ウィッシュリストに登録してみてはいかがだろうか。

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman

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