アニメーターのはなぶし氏と個人ゲーム開発者のhako 生活氏は10月20日(木)、はなぶし氏オリジナルのイラストシリーズを原作とする2Dアクションゲーム『ピギーワン SUPER SPARK』について、同作の開発資金を募るクラウドファンディングの予告ページを限定で公開した。本プロジェクトの目標金額は800万円。目標金額にかかわらず投資されるオールイン方式で11月2日(水)から12月25日(金)まで実施される。
予告ページの情報によると支援は2800円のプランから受け付けており、2022年8月の「コミックマーケット100」で先行頒布された設定資料集「ピギーワン SUPER SPARK EARLY DAYS」がリターン品として付属する。また、5000円のプランでは開発途中のベータ版を試遊できるほか、7000円のプランで設定資料集と先行プレイ権の両方を受け取れる。
※2022年5月公開の1stトレイラー
はなぶし氏が2019年から投稿しているイラストシリーズ「ピギーワン」は、オリジナルキャラクター「猫耳のシャミィ」と「四本腕のユエズ」の活躍を描いた作品である。2021年には本作をテーマにした個展が開かれたほか、数多くのファンアートも制作されており、一作品を超えて世界設定の広がりを見せている。また、はなぶし氏は人気音楽ユニット「ずっと真夜中でいいのに。」のミュージックビデオを手がけた実績を持ち、国内外から注目を集めているアニメーターでもある。
発表によると、今回の『ピギーワン SUPER SPARK』でははなぶし氏自身がシナリオやキャラクターデザイン、ドット絵アニメなど制作の総監督を務める。シャミィとユエズを主人公に、ふたりと「ちいこいイキモノ」と呼ばれる生物による出会いの物語を描くという。プレイ画面は横スクロール画面で展開され、シャミィとユエズの操作やちいこいイキモノが放つ電撃を駆使して進んでいくレトロな雰囲気と最新の技術を織りあわせた作品として仕上がる予定となっている。
一方、アドベンチャーゲーム『アンリアルライフ』で知られるhako 生活氏は本作の開発リーダーおよびゲームディレクションを担当する。本作は音声SNSアプリ「Clubhouse」におけるはなぶし氏とhako 生活氏の出会いをきっかけにふたりで制作されていたが、完成させるにあたって多くの作業や人手不足が明らかとなり、追加のスタッフを雇い入れるため今回のプロジェクトを計画したようだ。
なお、本作についてはシンガーソングライターのはるまきごはん氏とhako 生活氏の共同制作タイトル『幻影AP-空っぽの心臓-』や『アンリアルライフ』で知られるインディーゲームパブリッシャーのroom6が販売を手がけるという。予告ページではプロジェクトの開始時にメールで通知するリマインドボタンも用意されているので、興味があればリマインド登録を済ませておくとよいだろう。
https://twitter.com/hanabushi_/status/1583034221895241735
今僕たちが全力投球で作ってるゲームです…!
— hako 生活 (@clrfnd) October 20, 2022
応援&お気に入り登録してくれるととっても喜びます~⚡https://t.co/uIbVUBS6O9
プレスリリースの全文は以下のとおり。
はなぶし×hako 生活によるゲーム『ピギーワン SUPER SPARK』クラウドファンディングページが限定公開!11月2日よりプロジェクト開始
■クラウドファンディングプロジェクト概要
・プロジェクトページ|https://camp-fire.jp/projects/586723/preview?token=1nwvfitj
・プロジェクト名|ゲーム『ピギーワン SUPER SPARK』はなぶし×hako 生活で作るゾ!
・目標金額|8,000,000円
・期間|2022年11月2日〜2022年12月25日予定
1.イラストシリーズ『ピギーワン』をゲーム化
2.「ずっと真夜中でいいのに。」MVアニメーション等を手掛けるアニメーターはなぶしが製作総監督
3.『アンリアルライフ』開発者のhako 生活が開発リーダー&ゲームディレクション
■『ピギーワン』とは?
『ピギーワン』は、はなぶしが2019年に発行したイラスト集を原作としてスタートしたコンテンツです。猫耳のシャミィと、四本腕のユエズの活躍を描き、多数のイラストにより展開されてきました。 2021年には『ピギーワン』をテーマとした個展が開催されたほか、ファンアートも多数制作されており、一作品を超えた世界観の広がりを見せています。
『ピギーワン SUPER SPARK』は、イラストで表現されてきた『ピギーワン』の世界観を、横スクロール2Dドットアクションゲームとして構築するプロジェクトです。シャミィとユエズを主人公に、二人が「ちいこいイキモノ」と出会う物語を描きます。シャミィとユエズ、二人のキャラクターを操作しつつ、ちいこいイキモノの放つ電撃を駆使し、多数の仕掛けを解きながら進むアクションゲームとなる予定です。ドット絵で描かれた世界を舞台に、レトロな雰囲気は残しつつ、最新の技術を活かした新しい2Dゲームとして仕上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=mzRzwSSRRjo
『ピギーワン SUPER SPARK』(PIGGY ONE SUPER SPARK)1st Trailer 制作総監督を務めるはなぶしは、日本国内で活躍するアニメーターです。2020年『お勉強しといてよ』2021年『暗く黒く』で「ずっと真夜中でいいのに。」のMVを担当し、国内外問わず幅広い支持を得ました。本作では製作総監督としてシナリオからキャラクターデザイン、ドット絵のアニメーションまで自ら担当します。
一方、本作の開発リーダー&ゲームディレクションとして参加するのが個人ゲーム開発者のhako 生活です。4年間かけて1人で開発したアドベンチャーゲーム『アンリアルライフ』を2020年にリリースし、文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門新人賞を受賞しました。本作では開発の総指揮を務めながら、レベルデザインやステージ設計に至るまで、ゲーム全体の制作を担当します。
『ピギーワン SUPER SPARK』はもともと、はなぶしとhako 生活が音声SNSアプリClubhouseで出会ったことをきっかけとして制作が始まりました。当初は2人による開発が進められていたものの、本作を完成させるにあたり、多くの作業が必要なことが判明。『ピギーワン SUPER SPARK』を大作として世に送り出すために、制作スタッフを雇用する資金を集める運びとなりました。
参加スタッフとしては、下記のようなメンバーを予定しています。スタッフにも日本のインディーゲームシーンにおいて第一線を行く優秀な人材が集まりました。
はなぶし(製作総監督)
hako 生活(開発リーダー&ゲームディレクション)
Hiraoka Kotaro(サウンド効果)
はちのす(レベルデザイン&エネミー)
おづみかん(エフェクト)
るっちょ(プログラム)
saino(背景グラフィック&UI)
フクダ / room6(背景グラフィック&デザイン進行)
高市 / room6(制作進行&マネージャー)
まさしさん / room6(スペシャルサンクス)
■はなぶしよりコメント(一部)
2019年頃、ぼくはすっかりグレていました。
自らのいちアニメーターとしての限界がおぼろげに見え始め、このまま仕事を続けた先の道筋もひどくつまらなく感じてしまい、かといって会社をやめる勇気も無く、日がな会社のリフレッシュルームで世を儚んでいました。
ちょうどそんな時期に、現実逃避よろしく夜な夜な会社のコピー機でスキャンして作った同人誌が『ピギーワン』です。
(中略)
あの冬の日、走り出したシャミィとユエズがぼくを引っ張ってきてくれました。これはぽっと出の比喩ではなく、ずっとそんなイメージを持っています。
10年間、専ら紙と鉛筆で仕事をして来ました。実の所デジタルイラストは大の苦手で、学生以来殆ど触ったことが無かったのですが、『ピギーワン』の表紙で描かざるを得なくなってからは徐々に苦手意識も消えていきました。MVも同じです。フルデジタルでアニメを作れなんて以前の僕に言ったら、きっとアレルギーを起こしていたことでしょうし、右も左もわからなかったシナリオ作りも、いつの間にやら馴染みある作業になっていきました。
この3年間の挑戦と成長は『ピギーワン』をきっかけとし『ピギーワン』を通して培ったものです。僕はまるで、シャミィとユエズが作品になろうとしていて、僕にその力をつけさせているかのように感じています。
そこへきてhakoさんとの出会いです。なんとゲームを作れる力が揃ってしまいました。
「それ、いまだ!」「さっさとやれ!」
煽る彼らの声が聞こえてくるようです。
なんだかもう引っ張ってくれるというよりは突っつきまわされているような気分ですが…
でもそうと決まれば、最高の舞台を用意しなくては
二人にはずいぶん世話になりましたから
(後略)
■hako 生活よりコメント(一部)
(前略)
僕の代表作は、『アンリアルライフ』というゲームです。2年前にリリースしました。
当時の自分のすべてを表現しきったアンリアルライフ。リリース後の2021年、自分の夢を叶えた僕は、すべてを燃やし尽くし、気付いたら空っぽになっていました。
この先、自分にこれ以上何ができるのか?アンリアルライフを超えられるのか?
そんな大きな壁に立ち尽くしていた時、『ピギーワン』との出会いがありました。
今にも走り出したそうな、シャミィとユエズの二人は、一体どんな世界で、何を見て、どんな冒険をするんだろう。
はなぶしさんと毎日二人で語り合った夢は、いつのまにか現に向かって動き出していました。
とはいえ、ゲームを作るのって実はとても大変なことです。
前作のアンリアルライフは、僕が会社員をやめて、20代の半分を費やしたぐらいです。
それでも今、自分の中に新しい火花がバチバチと芽生えています。
大好きなピギーワンの世界をゲームで実現させたいという思いはもちろんありますが、
はなぶしさんという、ひとりの友達の大きな夢を叶えたいなって思ってます。
どうせ、一度夢を叶えて燃やし尽くした身です。
次は友達のために人生を懸けてみてもいいかな、と思ってます。
アニメーターと、インディーゲームのクリエイターがフルパワーでバチッとぶつかったら、一体どんな世界が生まれるのか?
はなぶしさんと僕がピギーワンの世界を作り上げるその一部始終を、是非あなたと一緒に盛り上げていけたらと思います。
そして、僕たちの背中を一押ししてくださるとうれしいです。
きっとおおきなおおきなスパークになるんじゃないかな。
■『アンリアルライフ』『幻影AP』のroom6がパブリッシングを担当
『ピギーワン SUPER SPARK』のパブリッシングを、京都のインディーゲームパブリッシャー room6が担当いたします。『アンリアルライフ』『幻影AP-空っぽの心臓-』などでhako 生活と制作を共にした経験を活かし、『ピギーワン SUPER SPARK』の開発もフルサポートいたします。
■CAMPFIREプロジェクトページ
【ページURL】
https://camp-fire.jp/projects/586723/preview?token=1nwvfitj
【リターン種類】
2,800円 ビリビリ設定資料集コース
5,000円 ピコピコ先行プレイコース
7,000円 ス〜パ〜スパ〜クセットコース
30,000円 超!!ビリビリ設定資料集コース
50,000円 オナマエ★ミツケテコース
1,500,000円 きらきらネオンコース
【ページ掲載期間】
2022年11月2日〜2022年12月25日